「日本一NBAに近い男」
将来のバスケ界を担う25人の逸材が一堂に会する完全招待制の舞台、「ナイキ・バスケットボール・アカデミー」に八村塁が参加する。日本の希望、八村塁をピックアップ。
目次
【八村 塁】
ポジション SF/PF
背番号 21
身長 203cm
体重 102kg
足のサイズ 34cm
【ゴリッゴリの日本育ち・八村塁】
父親がベナン人。203センチの身長から「また外国育ちか?」と思うかもしれないが、富山県で生まれ、少年期は陸上と野球、中学からバスケを始め、山形県の立明成高等学校に入学し、ウィンターカップ3連覇に貢献したゴリッゴリの日本生まれ、日本育ち。アメリカのゴンザガ大学に進学した。
【NCAA1部・ゴンザガ大学】
ワシントン州スポケーンにあるアメリカ合衆国の私立大学。バスケにおける超名門校。
2017年、大学の全米トップを決めるNCAAトーナメントで準優勝。NCAA全米大学男子バスケットボール・ランキングで1位も記録(NCAA1部男子バスケットボールのランキングはいくつかあり、主に2種類、大学バスケットボールを取材する記者投票によるAP通信ランキングとコーチ投票によるUSAトゥデイ・ランキングの2つで、順位は毎週月曜日に更新される。)
2014年のU-17世界選手権で大会得点王に輝き、122対38で惨敗を喫したアメリカ戦でも25得点を挙げたことでアメリカの強豪大学から注目を浴びるようになった。ゴンザガ以外にも強豪校アリゾナ大学も八村塁に対して奨学金を提示したが、八村塁は外国人学生の育成に定評のあるゴンザガ大学進学を表明。
【八村塁の日本代表歴】
2013年9月イランで行われたバスケットボールアジアU-16選手権に出場、チームの大黒柱として活躍し3位に入り、1998年の田臥勇太世代以来、日本のジュニア代表を15年振りに世界選手権出場に導いた。
2014年8月ドバイで行われたU-17世界選手権で大会得点王(平均22.6点)を獲得。2015年にバスケットボール男子日本代表候補に高校生選手としては唯一選ばれ、田臥勇太に「能力がある。うらやましい」と評されている。
【八村塁・NBAドラフト指名なるか】
ゴンザガ大学のシックスマンとして海外スカウトに知らない者はいない地位を確立した八村塁だが、2018ー19シーズンはNBAのドラフトにエントリーせず、大学に残る事を決断した。もちろん、エントリーしていれば、ドラフト指名の可能性はあったが、NBAドラフトで指名されるのはわずか60人。2巡目で指名されるだけでもエリートだが、契約が保証されるのは1巡目で指名された選手だけ。2巡目の選手はサマーリーグ、キャンプを通してふるいにかけられる。渡米1年目の育成期間のかいもありかなりの上達はしているが、英語を習得したばかりという八村塁にとっては、よい判断ではないだろうか。
【八村塁の課題とは】
NBAに向けての八村の課題として「外からのシュート力」を伸ばすことだと指摘されている。2017-18シーズンの八村はゴール近くから攻めることが多く、3Pシュートはシーズン合計わずか26本しか打っておらず、そのうち決まったのは5本。そして、一番の課題とされるのは「競争心」とされる。もともと大人しく、ゴンザガ大のマーク・フューHCも「ルイはもともとナイスキッド(いい子)だから、相手からパンチを2回ぐらい食らってから、戦いに行くときだと決心するようなところがある。毎晩、戦えるようなメンタリティを彼がつけることこそが、私の目標だ。」とコメントしている。
日本代表に選出され、囲み取材に応じた八村は「チャンスがあれば是非とも出場したいと思っていた。一人の日本人として、代表の一番上のカテゴリーでやれるのはうれしいですし、誇りに思う」とコメントした八村塁。「外からのシュート力」「戦うメンタリティ」「誇り」を身に着け、NBA選手となる日まで注目だ。
【急上昇する八村塁の評価・NBAドラフト上位指名へ】
マウイでの活躍詳細はコチラ↓↓↓
八村塁 デューク大学のスター軍団を撃破 優勝&MVP
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」の「2019年NBA仮想ドラフト」で八村塁の評価がTOP10入りを果たした。
相変わらず、評価NO.1は“ネクスト・レブロン”の呼び声高い、ザイオン・ウィリアムソンだ。先日、八村塁と対戦した18歳の黄金ルーキーは全体1位でフェニックス・サンズに、2位はデューク大のR.J.バレットがシカゴ・ブルズ、3位もやはりデューク大のキャメロン・レディッシュがアトランタ・ホークスと予想され、ノースカロライナ大学のナッシャー・リトル、インディアナ大のロメオ・ラングフォードと続く中、八村塁はランキングを順調に上げ、現在では8位まで順位を伸ばしている。
「ゴンザカ大学の無敗の月の立役者で、年間最優秀選手の候補となった。すでにNBAで通用する体を持っており、リバウンドが取れ、攻撃も内外から効率よく得点することができる」と評価されている。
【神様からの指名!?八村塁はNBAシャーロット・ホーネッツへ?】
八村塁の覚醒を高く評価し、ドラフトで1巡目指名するのではないかと言われているのが、NBA「シャーロット・ホーネッツ」だ。
シャーロット・ホーネッツは、バスケの神様「マイケル・ジョーダン」が2010年にNBA球団の筆頭オーナーになり、当時ボブキャッツという名前だったチームは、2014年からホーネッツという名称変更、ここ7年間でプレーオフに3回進出。ポイントガードでエースのケンバ・ウォーカーが活躍するもなかなか成績が安定せず、今シーズンから新ヘッドコーチにジェームズ・ボレゴを迎え、チーム改革を進めている。ケンバ・ウォーカーをはじめ、タレントぞろいのガード陣に対し、怪我の多いニコラ・バトゥーム、32歳のベテランとなったマービン・ウィリアムズとフォワードは補強ポイント。その補強、未来を見据えた改革の1つに上がっているのが「Rui Hachimura」、八村塁だ。
強化中であるアウトサイドシュートは課題となるが、①1対1の多様性②中距離のシュートタッチ③ゴール下での力強さ、この3つの武器はシャーロット・ホーネッツの補強材料と目に映っているようだ。
今後の活躍次第では日本の希望・八村塁に、バスケの神様「マイケル・ジョーダン」からのお声がかかるかもしれない。