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【男子バスケの現状と今後の展望】
ウィンターカップ2018で2年ぶり3回目の優勝を飾った福岡第一の井手口孝監督は、優勝インタビューで「日本の男子バスケは女子バスケに負けている」「今後の男子バスケの底上げを」という旨のコメントを残した。
確かに、Bリーグや日本代表の露出など、世間的には男子バスケに注目が集まっているが、日本代表AチームのFIBAランキングでもアンダーカテゴリーの世界大会でも女子に先に行かれているのは否めない。
しかし、男子バスケ界も将来のスター選手輩出を目指し「育成世代」に力を入れている。
NBAドラフト有力候補である八村塁は、2013年9月イランで行われたバスケットボールアジアU-16選手権に出場、2014年8月ドバイで行われたU-17世界選手権で日本代表としてアメリカの代表と対戦、122対38の大敗を喫した中、八村塁はチームの38点のうち25得点をマーク、大会得点王も獲得し、世界からの注目を集めた!
ジョージア工科大学を休学し、アルバルク東京への入団で話題のシェーファー・アヴィ幸樹はU-16の練習試合で監督の目に留まり、日本代表へ初招集。U-18アジア選手権に出場。
15歳5カ月で日本代表候補入りした田中力も、去年8月から世界の有望選手が集まる米国IMGアカデミーに留学と早々の有望な選手を世界へ送っている。
【注目の高校生バスケプレイヤー】
NBA選手となった渡邊雄太、ドラフト待ちの八村塁、そして、NCAA1部校でレギュラーを掴んだテーブス海、IMGアカデミーの田中力・・・彼らを追いかける日本の注目高校生をピックアップ。
【桜丘高校 富永啓生】
富永啓生(とみなが けいせい)
愛知県出身
岩成台中→桜丘高校
身長 185センチ
ポジション SF(スモールフォワード)
代表歴「FIBA U16 アジア選手権大会2017」「FIBA U18 アジア選手権大会2018」
両親がともに元バスケット選手、特に元全日本メンバーの富永 啓之(とみなが ひろゆき)を父に持つ。
高校最後のウインターカップでは6試合で平均39.8得点を記録、3位決定戦の帝京長岡との試合ではなんと46得点を挙げ大会得点王、優秀選手賞を受賞した。大会一番のインパクトを残した。
「日本代表」「東京オリンピック出場」「NBA選手」と目標を掲げ、高校卒業後は、大学バスケの王者に返り咲いた東海大学への進学が予定されている。
【福岡第一高校 河村勇輝】
河村勇輝(かわむら ゆうき)
山口県出身
柳井中→桜丘高校
身長 172センチ
ポジション PG(ポイントガード)
代表歴「FIBA U16 アジア選手権大会2017」「FIBA U18 アジア選手権大会2018」
富永啓生とともに日本代表アンダーカテゴリーに招集された次世代のスピードスター。富永啓生の桜丘高校を破り、ウインターカップ優勝を果たした福岡第一高校の「2年生」にして司令塔を務めるのが、河村勇輝。井手口監督は「ドリブルやシュートが上手い選手はいるけど、彼はパスが速いのに、丁寧。これは、なかなかできない」と評価している。中学生の頃は3ポイントシュートが多めのシューター、高校入学後はドライブ中心のプレースタイルに。高いポイントガードの能力と得点能力、さらには「コート上の監督」の資質を買われている。
【新しいU-16世代の招集】
そんな、登竜門である男子U16日本代表チームは、新年1月1日よりチェコ遠征を行い、参加した「クリスタル・ボヘミアカップ」は見事に優勝し、昨年に続き2連覇を達成!
小河原 幹太、間山 柊、加藤 陸、菅原 佳依、金近 廉、石坂 悠月、菅野 ブルース、山﨑 一渉、福田 健人と12人中9人が190センチを超えるビッグマンで、「高身長化」と「動けるビックマン」の育成が色濃く出た編成となった。
【クリスタル・ボヘミアカップ 招集選手】
#4 ハーパー ローレンス Jr (PG / 福岡第一高等学校 1年)
#5 小河原 幹太 (C /八千代松陰高等学校 1年)
#6 間山 柊 (PF/C / 福岡大学附属大濠高等学校 1年)
#7 加藤 陸 (SF/PF / 明成高等学校 1年)
#8 菅原 佳依 (PF / 岩手県立一関工業高等学校 1年)
#9 金近 廉 (SG/SF / 関西大学北陽高等学校 1年)
#10 石坂 悠月 (PF / 國學院大學久我山高等学校 1年)
#11 岩下 准平 (PG / 福岡県福岡市立西福岡中学校 3年)
#12 菅野 ブルース (SF / 岩手県花巻市立花巻中学校 3年)
#13 山﨑 一渉 (SF / 千葉県松戸市立第一中学校 3年)
#14 福田 健人 (SF / 徳島県石井町立石井中学校 3年)
#15 大西 一輝 (SG / 京都府亀岡市立詳徳中学校 3年)