昨シーズン日本一となったアルバルク東京はほとんどメンバーを変えずに3年目に突入。しかし、そのメンバーは日本代表として経験を積み、特に、ニック・ファジーカスや八村塁、渡邊雄太という強力なチームメイトを目の前に竹内譲次が覚醒。代表メンバー抜きでもアーリーカップを制する層の厚さ。さらに、207センチの新外国籍選手を獲得し、隙が無くなった王者・アルバルク東京をピックアップ。
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目次
【アルバルク東京チームデータ】
・クラブ名の由来
ALVARKは、「電撃」を意味するアラビア語を語源として生まれたチーム名。
スピーディーでアグレッシブな電撃的プレーで、観客を魅了するというチームの意志を表現するとともに、AL=The、V=勝利(Victory)、ARK=箱舟。3つの言葉を掛け合わせ、「勝利を運ぶ箱舟」という意味も持ち合わせている。
・ホームアリーナ 「アリーナ立川立飛・国立代々木競技場第二体育館」
・マスコット 「ルーク」
・2017-18シーズン結果 「44勝16敗(東地区2位)チャンピオンシップ優勝」
・2018-19チームスローガン 「AHEAD」
【アルバルク東京 2018-19選手一覧】
背番号・ポジション・身長・体重・選手名(〇は新規加入選手)
1番・PG・180・84・小島元基
2番・PG・171・66・齋藤拓実
3番・PG・181・80・安藤誓哉
6番・SF・198・90・馬場雄大
7番・SG・180・78・正中岳城
10番・SF/PF・193・100・ザック バランスキー
13番・SF・191・93・菊地祥平
15番・PF/C・207・98・竹内譲次
24番・SG・192・93・田中大貴
31番・PF・204・101・ジャワッド ウィリアムズ
51番・PF・207・112・ミルコ ピエリツァ〇
53番・C・211・114・アレックス カーク
HC ルカ パヴィチェヴィッチ
予想スタメン
PG・安藤誓哉
SG・田中大貴
SF・馬場雄大
PF・竹内譲次
C・アレックス カーク
【アルバルク東京ニュース】
昨シーズン王者は、日本代表トリオ、田中大貴・馬場雄大・竹内譲次も契約継続。レンタル移籍であった安藤誓哉が完全移籍に。タフなディフェンスを体現するPG・小島元基。U24日本代表候補にも名を連ねる次世代PG・齋藤拓実。得点とリバウンドが取れる大黒柱・アレックス カーク。日本生まれで外国籍扱いにならないザック バランスキー。シュートレンジの広さがもたらす多才な攻撃パターンを持つジャワッド ウィリアムズ。ほとんどメンバーを変えなかったアルバルク東京。これは、日本一に輝いた「徹底したディフェンスからのピック&ロール」の精度が継続、むしろ向上するということを意味している。さらに、新しいレギュレーションを生かすための新外国籍選手として、セルビア出身でアメリカに次ぐバスケ大国スペインで活躍したミルコ ピエリツァを獲得。早速、アーリーカップ関東で活躍し、アーリーカップ関東優勝に貢献、ニューヒーロー賞を受賞している。
【KATSUもくポイント!】
日本代表戦を見ていると時々現れる「田中大貴・馬場雄大・竹内譲次とPG・C」というチーム編成。筆者は「ほぼバルク」と呼んでいる。つまり、アルバルク東京はどのクラブより日本代表に近く、海外の強国との対戦を多く経験している。さらに田中大貴・馬場雄大・竹内譲次がいない状態であってもアーリーカップ関東を制する力を持っており、そのうえで、Bリーグ開幕直前まで、日本王者として「FIBA ASIA Cahmpions Cup 2018」も戦って、さらにチーム完成度を高めている。Bリーグ初年度は東地区2位、セミファイナルで中地区優勝の川崎ブレイブサンダースに敗退、昨シーズンは同じく東地区2位からファイナル優勝と、チャンピオンシップ出場は義務と化しているアルバルク東京。負けることが許されない王者の立場から、Bリーグ初の連覇なるか。また、初年度は準決勝、昨シーズンはベスト16止まりだった天皇杯も合わせ、2冠達成なるか。3年目の箱舟にはどれだけの勝利が積み込まれるのか刮目だ。