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【ウインターカップ2018 女王・岐阜女子】
ウインターカップ2018・女子決勝が行われ、岐阜女子がインターハイの雪辱を晴らして3年ぶり2回目の優勝を果たした。女子最終順位は、優勝・岐阜女(総体2位・岐阜)準優勝・大阪薫英女学院(大阪)3位・昭和学院(千葉)となった。
女子大会ベスト5は池田沙紀(岐阜女#4)、ハディ・ダフェ(岐阜女#7)、清水咲来(大阪薫英女学院#7)、星 杏璃(昭和学院#11)、中道玲夏(津幡#10)が選出された。激闘となったその決勝戦をピックアップ。
【岐阜女子メンバー】
4番池田 沙紀 159 横須賀市立坂本
5番木下 七美 166 名古屋市立長良
6番安江 沙碧梨 172 津島市立藤浪
7番ハディ ダフェ 188 ダカールGF
8番イベ エスターチカンソ 184 ナイジェリアUSS
9番林 真帆 174 横浜市立中川
11番田中 聖香 172 名古屋市立長良
12番江田 晴香 173 津島市立藤浪
13番大角地 黎 161 横浜市立岩崎
14番熊澤 杏香 172 相模女子大学
15番佐藤 もも 170 大井町立湘光
16番麻生 優莉 160 名張市立名張
17番佐藤 果歩 172 上牧町立上牧
18番島田 望歩 160 名古屋市立長良
62番勅使河原 帆南 196 岐阜市立本荘
【大阪薫英女学院メンバー】
4番北川 聖 165 和泉市立北池田
5番福島 梓 168 大阪薫英女学院
6番森岡 奈菜未 181 就実
7番清水 咲来 167 大阪薫英女学院
8番福田 希望 169 京都市立西ノ京
9番中田 稀子 154 生駒市立光明
10番大野 紫 161 江戸川区立小岩第四
11番塩谷 心海 177 八王子市立第一
12番高橋 玲那 162 八王子市立第一
13番上田 涼嘉 175 玉名市立玉名
14番木下 風奏 175 吹田市立第六
15番藤井 七帆 172 大阪市立南港北
16番西村 香凜 166 大阪薫英女学院
17番中村 真湖 164 瀬戸市立南山
18番安田 茉耶 165 京都市立西ノ京
【ウインターカップ2018 女子決勝 試合レビュー】
岐阜女子スターター 4番池田 沙紀・5番木下 七美・6番安江 沙碧梨・7番ハディ ダフェ・9番林 真帆
大阪薫英女学院スターター 4番北川 聖・6番森岡 奈菜未・7番清水 咲来・8番福田 希望・11番塩谷 心海
大阪薫英女学院の身長は6番森岡 奈菜未の181センチを筆頭に、11番塩谷 心海の177センチがインを固めるが、岐阜女子は7番ハディ ダフェが188センチ、9番林 真帆174センチと岐阜女子に優位。
【ウインターカップ2018 女子決勝・第1クォーター】
ティップオフも余裕で岐阜女子の7番ハディ ダフェがタッチし、岐阜女子の攻撃からスタート。先制も9分46秒、岐阜女子の7番ハディ ダフェがゴール下。しかし、大阪薫英女学院も7番清水 咲がドライブで決め返し食らいつく。開始から7番ハディ ダフェのフリースローを合わせた連続5得点と、高さ優位のインサイドの7番ハディ ダフェにボールを集めてくる岐阜女子に対して、大阪薫英女学院は7番清水 咲来のジャンプシュート、6番森岡 奈菜未の3ポイントシュートなどアウトサイドからのシュートで対抗。岐阜女子は7番ハディ ダフェがファウルでベンチに戻っても6番安江 沙碧梨、4番池田 沙紀、5番木下 七美が1on1で得点を重ねる。大阪薫英女学院も4番北川 聖のポストプレー、6番森岡 奈菜未の3ポイントシュートやリバウンドの活躍で粘るが、岐阜女子は5番木下 七美のアシストも冴え、コ-トに戻った7番ハディ ダフェの連続ゴールなどでリードを広げる。7番ハディ ダフェは早くもパーソナルファウル2つ目を吹かれたが、岐阜女子が26-19と7点リードして第1クォーターを終えた。
【ウインターカップ2018 女子決勝・第2クォーター】
開始早々、大阪薫英女学院の8番福田 希望がジャンプシュートを決め、26-21の5点差と射程圏内に入ると、大阪薫英女学院がゾーンにディフェンスをチェンジ。しかし、岐阜女子の3年生ガードコンビも5番木下 七美と4番池田 沙紀がアシストにシュートにとしっかりと対応し、逆にリードを広げていく。大阪薫英女学院はタイムアウトで立て直しを図るも、キャプテン4番池田 沙紀は好機を見逃さず、落ち着いてシュートを決め、39-27と2ケタ得点差。大阪薫英女学院はターンオーバーを連発し、ファウルも重なり、たまらず2回目のタイムアウト、その後はリバウンドから立て直すも、岐阜女子は8番イベ エスターチカンソが攻守で、7番ハディ ダフェの代わりを立派に務め、岐阜女子が48-36で前半終了。
【ウインターカップ2018 女子決勝・第3クォーター】
岐阜女子の7番ハディ ダフェがコートに戻り、ゾーンディフェンスで後半をスタートさせ、インサイドのケアを強化した大阪薫英女学院に対し、岐阜女子の9番林 真帆がその上から3ポイントシュートを決め、51-36と15点差と引き離す。離されるわけにはいかない大阪薫英女学院も8番福田 希望がその9番林 真帆からファウルをもらいバスケットカウントを獲得、フリースローも決め食らいつく。さらに8番福田 希望は3ポイントシュート、速攻も決めて攻撃をけん引するが、岐阜女子は4番池田 沙紀・5番木下 七美・6番安江 沙碧梨 が冷静に試合運びをし、7番ハディ ダフェにボールを集め点差をじりじりと広げる。終盤、7番ハディ ダフェがベンチに戻ると大阪薫英女学院が立て続けにシュートを決めるが、67-54で岐阜女子の13点リードのままファイナルクォーターへ。
【ウインターカップ2018 女子決勝・第4クォーター】
逆転のきっかけが欲しい大阪薫英女学院は立ち上がりから積極的にディフェンスを仕掛けるが、経験豊富なガード人を擁する岐阜女子が崩れることが無い。4番池田 沙紀はアシストにスティールにシュート、そして自らもリバウンドと攻守に活躍。5番木下 七美も3ポイントシュート、相手ディフェンスに押され負けないドライブと得点を重ね、両ガードからアシストを受けた7番ハディ ダフェもバスケットカウント、リバウンドシュートでリードを広げていく。大阪薫英女学院も6番森岡 奈菜未の3ポイントシュート、8番福田 希望のドライブなどで粘りを見せるが点差は縮まらず。残り5分、大阪薫英女学院は7番清水 咲来が3ポイントシュートやバスケットカウントを決めて意地を見せ、最後も大阪薫英女学院6番森岡 奈菜未が岐阜女子7番ハディ ダフェとヘルドボール(両者がボールを掴んでいてボールの所有権がわからない状態)となる執念を見せるが、タイムアップ。岐阜女子が92-74の18点差で平成最後のウインターカップ女王に輝いた。
【スタッツから見るウィンターカップ2018・女子決勝】
両チームを通じての最高得点は、岐阜女子・7番ハディ ダフェの31点。岐阜女子・キャプテン4番池田 沙紀は22点、7番ハディ ダフェとタイムシェアした8番イベ エスターチカンソは11点、5番木下 七美、6番安江 沙碧梨も2ケタ得点をマーク。
対する大阪薫英女学院は7番清水 咲来の23点。5番福島 梓、6番森岡 奈菜未、8番福田 希望が2ケタ得点をマーク。
2ポイントシュート試行回数65本の岐阜女子に対し、大阪薫英女学院は58本。3ポイントシュート試行回数5本の岐阜女子に対し、大阪薫英女学院は14本となり、やはり、インサイドからの岐阜女子とアウトサイドからの大阪薫英女学院という戦いになったが、2ポイント3ポイントともに岐阜女子の成功率が高く結果につながった。
さらに、高さに対抗するため、ファウル数は岐阜女子が7つに対して、大阪薫英女学院は14つとファウルがかさんだ。激しいディフェンスにさらされても、大阪薫英女学院のアシスト10本に対し、岐阜女子のアシスト22本を記録した岐阜女子のガード陣が勝利のカギとなった。