Bリーグ開幕以来、2年連続でB1残留プレーオフへ出場している横浜ビー・コルセアーズ。開幕前のアーリーカップ関東でも最下位と荒波に揉まれているが、NBA選手・渡邊雄太を見出し、栃木ブレックスを初代王者へと導いたトーマス・ウィスマンが若手を集め再出発。新たな船出となった横浜ビー・コルセアーズの3年目をピックアップ。
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目次
【横浜ビー・コルセアーズチームデータ】
・クラブ名の由来
総応募数455件の熱い思いを結集できないかを考え、応募されたクラブ名の頭文字を組み合わせて、分解、編集し、強くてカッコイイ、意味のある言葉、言霊となる単語を考えた結果、「B-CORSAIRS」となりました。CORSAIRSは海賊達、海賊船団という意味。
・ホームアリーナ 「横浜国際プール」
・マスコット 「コルス」
・2017-18シーズン結果 「18勝42敗(中地区6位)」
【横浜ビー・コルセアーズ 2018-19選手一覧】
背番号・ポジション・身長・体重・選手名(〇は新規加入選手)
0番・PG・173・72・細谷 将司
1番・SG・193・92・川村 卓也
2番・SG・190・85・高島 一貴
5番・SG・191・88・湊谷 安玲久司朱
6番・PG・190・83・中村 太地〇
7番・SG・182・75・橋本 尚明〇
8番・SF・203・100・アマンゼ・エゲケゼ〇
10番・PG・188・70・ハンター・コート〇
11番・C・208・111・プリンス・イベ
12番・PF/C・206・113・ジャボン・マックレア〇
21番・PG・180・80・田渡 凌
25番・SG・188・80・竹田 謙
32番・PF・203・98・エドワード・モリス〇
81番・PF・198・97・小原 翼〇
HC トーマス・ウィスマン〇
予想スタメン
PG・細谷 将司
SG・高島 一貴
SF・川村 卓也
PF・アマンゼ・エゲケゼ
C・ジャボン・マックレア
【横浜ビー・コルセアーズニュース】
横浜ビー・コルセアーズ唯一無二のエース、オフェンスマシーン・川村卓也。名門京北高等学校を卒業後、アメリカNCAA2部のドミニカン大学での武者修行を経てBリーグ逆輸入の田渡凌。ダブルキャプテン・細谷将司と湊谷安玲久司朱が続々契約更新も、チームの半数を入れ替え、若返りを図った横浜ビー・コルセアーズ。新規加入は、大阪エヴェッサからシューティングガードの橋本尚明、富山グラウジーズから地元横浜に凱旋したマッスル翼こと小原翼、申請が通り帰化選手となったエドワード・モリス、プロキャリアを始める「ストレッチ4」タイプのアマンゼ・エゲケゼ、U-19男子日本代表候補に選出された経歴を持つハンター・コート、NCAAニューヨーク州立大学バッファロー校を経て、ドイツ、フランス、プエルトリコ、イスラエルのプロリーグを渡り歩いてきたジャボン・マックレア、そして、アジア大会に法政大から日本代表として参加し、NBAプレイヤー相手にも引けを取らなかった筆者イチオシである中村太地。さらに、昨シーズンにはアドバイザー役だったトーマス・ウィスマンを新ヘッドコーチに据えた。栃木ブレックスを初代王者へと導いた指揮官が若手育成とチーム成績のV字回復を目指す。
【KATSUもくポイント!】
Bリーグ元年は16勝44敗で中地区最下位。B1残留プレーオフへ。1回戦では秋田ノーザンハピネッツを破るも残留決定戦で富山グラウジーズに惜敗、B2リーグ3位・西地区の広島ドラゴンフライズとのB1・B2入替戦へ。74-53で勝利を納め、B1残留。昨シーズンは手薄だったインサイドに国内外の有力選手を補強して新しいシーズンに望んだが、開幕直後に主力の湊谷安玲久司朱とジェイソン・ウォッシュバーンが相次いで怪我で離脱、ヘッドコーチの交代とアクシデントが続き、18勝42敗で中地区最下位、2シーズン連続のB1残留プレーオフ出場。1回戦では西宮ストークスに逆転勝利、残留決定戦も勢いそのままに富山グラウジーズを撃破、B1残留を決めた。3年目の今年は新ヘッドコーチに2017-2018シーズンの途中からアドバイザーを務めたトーマス・ウィスマンが就任、選手の半分以上を入れ替え、チーム平均年齢も2017-18シーズンの31.3歳から27.9歳と、3歳以上若返り「走るチーム」編成となった。観客動員数5位の人気クラブだけにどれだけ早くこの荒波を超えられるか刮目だ。