ついに決まる2代目Bリーグチャンピオン。
実力伯仲・一発勝負の決勝戦。最終戦の見どころをデータをもとに迫ってみたい。
【千葉ジェッツ】
平均84.5点リーグ2位、アシスト21.1のリーグ3位、ブロック3.7のリーグ2位、スティールは圧倒的なリーグ1位の8.5。
止めて奪って繋げて決める。とにかく走ってゴールを量産する千葉ジェッツ。攻守の切り替えが速いトランジションゲームの勝負となれば千葉ジェッツに勝てるチームはいないだろう。
一方。
【アルバルク東京】
琉球ゴールデンキングス次ぐ、最少失点数でリーグ2位のディフェンス。ターンオーバー回数もリーグ最少。スリーポイント成功率とフリースロー成功率リーグ4位。
とにかく堅守、ミスが少なく、組織的・多種多様なピック&ロールで確実にゴールを積み上げるアルバルク東京。ロースコアの勝負になりハーフコートの攻守になればリーグナンバーワンの攻撃力を誇ったシーホース三河を破ったアルバルク東京が有利だろう。
【因縁】
Bリーグ史上最大の観客動員数が予想されるファイナル。60試合にも及ぶレギュラーシーズンの総仕上げともなれば自ずと熱が上がることが必至だが、それ以外にもこの両チームには浅からぬ因縁がある。2016年10月に行われた千葉ジェッツ対アルバルク東京戦で、両チーム合わせて11人が同時に退場となる日本バスケットボール界前代未聞のハプニングが起きたのだ。第1クオーターの6分過ぎ、3ポイントライン内でパスを受けた当時千葉ジェッツ所属だったヒルトン・アームストロングとディフェンスにあたったアルバルク東京の菊地祥平が接触、両選手が転倒。その後、両選手の小競り合いからベンチの選手がコートに止めに入り場内は騒然。審判がビデオで確認し、千葉ジェッツ6人、アルバルク東京5人が退場となった。
【見どころ】
今季の直接対決は4勝2敗でアルバルク東京がリード。しかし、両チームが所属する東地区で優勝を成し遂げたのは千葉ジェッツ。
そして両チームをけん引するエース、アルバルク東京・田中大貴と千葉ジェッツ・富樫勇樹はコート上では一度も顔を合わせておらず、決勝の舞台で初対戦となる。
ペイントエリア内(ゴール下)での得点はリーグ1位だが、ロースコアゲームになり、3ポイントシュート頼りになると、リーグ9位。僅差のファウルゲームになりフリースロー が増えると千葉ジェッツのフリースロー決定率はワースト2位。
勝負の分かれ目となるのは、アルバルク東京が繰りだす組織的なピック&ロールに対し、どれだけ千葉ジェッツのビッグマンがファウルを抑えて対応できるのか。また、千葉ジェッツのスティールやブロックにアルバルク東京がリズムが崩され、いつも通りターンオーバーを出さずに抑えられるか。
一発勝負にファイナル戦、お互いがアウェイとなる中立地・横浜アリーナで、ロースコアに持ち込めるか、ファウル数を抑えられるかが見どころになってくる。