1年間の総仕上げを一発勝負で。最大動員数・横浜アリーナ「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」ファイナルが行われた。2代目Bリーグ王者は、アルバルク東京か千葉ジェッツか。
【スターター】
アルバルク東京は、安藤誓哉、菊地祥平、竹内譲次、田中大貴、アレックス・カーク
千葉ジェッツは、富樫勇樹、マイケル・パーカー、アキ・チェンバース、ギャビン・エドワーズ、小野龍猛
【両チーム順当な立ち上がり】
アルバルク東京のピック&ロール対策で千葉ジェッツは前からディフェンスにあたり、田中大貴に自由なスペースを与えない。
ディフェンスが機能するなか、千葉ジェッツの攻撃の要・富樫勇樹をはじめ、両チーム少しファンブルな(ボールが手につかない事)場面も。
序盤の千葉ジェッツの攻撃はアレックス・カークが好調、アリウープを連発する。そして、アルバルク東京はこの大舞台でも戦況を冷静に判断する馬場雄大がフリースローを最後に決め19-18、両者互角に1クォーター終了。
【徐々にアルバルク東京ペース・孤軍奮闘の小野龍猛】
2クォーター開始のゴールは、1クォーターから冷静にプレイしている千葉ジェッツ・小野龍猛。
千葉ジェッツ・石井がディフェンスファウルを取りピンチを救うも、そのあとすぐに3つ目のパーソナルファウルでベンチへ。ハイペースなシーソーゲームが続いたが、千葉ジェッツのファウルが増え、アルバルク東京は意識的に攻撃ペースを落とし自分のペースへと誘導をかける。しかし、千葉ジェッツも小野龍猛のパスが冴える。小野龍猛→レオ・ライオンズの絶妙パスで30-31と逆転。
前半残り1分を切ったところで、また千葉ジェッツのパスが乱れ、ターンオーバー、アルバルク東京・安藤誓哉が見逃さず速攻、40-31。千葉ジェッツの前半最後の攻撃、アルバルク東京が守り切ったところで、アルバルク東京のジャワッド・ウィリアムズがまさかのファンブル。40-33と千葉ジェッツの望みがつながる。しかし、残り5秒を切ったところで、先ほどミスをしたジャワッド・ウィリアムズがハーフラインを超えたあたりからのロングの3ポイントをブザービーター、43-33と千葉ジェッツに重い足取りでロッカーへ引き上げさせた。
前半を通してファンブルが多く、「ボールが滑るのでは」と富樫勇樹も審判に掛け合ったが、後半は修正されるのか。
そして、徹底マークに合う富樫勇樹、ともなって2ポイントの成功率が50%を割ってしまった千葉ジェッツ。後半はどうなる。
【千葉ジェッツもペースを掴みかけるが】
3クォーター。アルバルク東京、そして田中大貴は「いつも通り」の大切さを知っている。10点差で始まった3クォーター、いつも通りのピック&ロール、これぞアルバルク東京という攻撃を田中大貴が沈め、12点差。
残り6分半、ターンオーバーの応酬となったところで、勝負どころとみた千葉ジェッツは富樫勇樹→小野龍猛の3ポイントをしっかり沈め、47-38と一桁代に戻す。
徐々に流れは千葉ジェッツに傾き始める。とどめを刺そうとしたワンマン速攻の馬場雄大のダンクが阻止され、「ファウルではないか」という抗議で逆にテクニカルファウルを受けてしまう。
しかし、流れを渡さないアルバルク東京。小島元基が富樫勇樹相手に厳しいディフェンスをみせ、3ポイントを決め、さらにスティール、そのまま自らシュート、攻守に活躍し、再度11点差に。
点差は縮まらず3クォーターは61-49で終了。
【千葉ジェッツ対策・堅実な攻守が見事に機能するアルバルク東京】
4クォーターは3クォーターで消化不良を起こした馬場雄大が3ポイントを決め、負けん気を見せる、ここまでで最大の15点差スタート。
4クォーターになってもアルバルク東京のディフェンスは衰えず。特に千葉ジェッツ最大の得点率を誇るペイントエリアでビッグマンに馬場雄大を加えたメンバーが攻撃の起点を作らせない。
4クォーターテクニカルタイムアウト直前、アレックス・カーク→田中大貴の絶妙なパスワークでゴール72-53、19点差。
攻撃ペースを速くし、3ポイントを狙う千葉ジェッツだが、逆に千葉ジェッツのやりたいことをやり返す田中大貴。3ポイントを決め、22点差。残り時間はアルバルク東京が時間を使った攻撃をしかけ、千葉ジェッツに圧力をかけ続け試合終了。
85-60でJBLを制した2011-12シーズン以来6季ぶり、Bリーグでは初のリーグ制覇を成し遂げた。