男子日本代表がワールドカップ出場を決め、注目が集まるバスケット。3月の見どころは、5月31日と6月2日にFIBAランキング16位のベルギー代表と対戦が決まった女子バスケ。そのプロリーグである「Wリーグプレーオフ決勝」が3月2日に。そして、八村塁で注目が集まる大学バスケの全米ナンバーワンを決める「NCAAトーナメント」が後半に控えている!
目次
【2日~ 第20回Wリーグプレーオフ】
2月23日から始まったWリーグのプレーオフセミファイナルは、16シーズンぶりにセミファイナルに出場した三菱電機コアラーズとトヨタ自動車アンテロープスが対戦。
馬瓜エブリン率いるトヨタ自動車アンテロープスは初戦大差で敗れるも、第2戦で立て直し勝利、セミファイナルは2戦先勝方式のため、第3戦までもつれこむ。
その第3戦も最終スコア71-75の接戦で、渡邉亜弥、王新朝喜の活躍で三菱電機コアラーズがファイナルを決めた。
もう一方のWリーグ・プレーオフセミファイナルは、11連覇を目指すJX-ENEOSサンフラワーズとデンソーアイリスが対戦。
初戦を81-54と危なげなく勝利したJX-ENEOSサンフラワーズは、第2戦も渡嘉敷来夢が終始好調で盤石な試合運び。デンソーの反撃を許さず最終スコア80-60で勝利。平成最後のWリーグプレーオフファイナルは史上初となる11連覇を目指すJX-ENEOSサンフラワーズと初優勝を目指す三菱電機コアラーズの対戦となった。
【第20回Wリーグプレーオフファイナル】
女王に挑戦する三菱電機コアラーズは第1試合、第1クォーターを23-28と点の取り合いを見せるが、第2クォーターからは点差をつけられ、68-91と23点差と完敗。JX-ENEOSサンフラワーズは宮澤夕貴が22得点をマーク。
王手をかけられた三菱電機コアラーズは第2試合、前半を27-43と16点差をつけられるがレギュラーシーズン3位と初優勝への意地を見せ、一時6点差まで追い上げるも、岡本彩也花、渡嘉敷来夢、宮澤夕貴が20点以上を稼ぎ、最終スコア76-82。JX-ENEOSサンフラワーズが2連勝で前人未到の11連覇を達成。
【第20回Wリーグ個人賞】
プレーオフMVP・宮澤夕貴(JX-ENEOSサンフラワーズ)
レギュラーシーズンMVP・渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ)なんと5年連続6回目。
得点王&リバウンド王・髙田真希(デンソー アイリス)
アシスト王・町田瑠唯(富士通 レッドウェーブ)
ベストディフェンダー賞・渡邉亜弥(三菱電機 コアラーズ)
ベスト5
町田瑠唯(富士通 レッドウェーブ/2年連続3回目)
渡邉亜弥(三菱電機 コアラーズ/初)
宮澤夕貴(JX-ENEOSサンフラワーズ/3年連続4回目)
渡嘉敷来夢(JX-ENEOSサンフラワーズ/7年連続8回目)
髙田真希(デンソー アイリス/3年連続7回目)
【17日~ NCAAトーナメント・マーチマッドネスとは】
アメリカの大学バスケ界の頂点を決める「NCAA Men’s Basketball Tournament」通称「マーチマッドネス」1939年以来毎年開催されてるNCAAディビジョンI男子バスケットボールトーナメント。
NCAAにはレベルによってディビジョン1からディビジョン3まであり、ディビジョン1に属する大学の数は約350校。
68校が7ラウンドで競い、最後の2ラウンドは「ファイナルフォー」と呼ばれる。
全米からの注目が集まり、アメリカ人の40%以上は大学バスケのファンであるというデータがある。
その熱狂度は高く、テレビではもちろん高視聴率、インターネット上でストリーム配信される画面には「ボスボタン」と呼ばれるボタン(上司が近づいてきた時に押すと業務用画面が表示されるボタン)が設置されるほど、何としても見たいというイベントである。
高校と大学という違いはあるが、日本でいう「甲子園」に近いかもしれない。
【NCAAトーナメントを目指す、ディビジョン1の日本人】
「八村塁」
ゴンザカ大。言わずと知れた日本バスケ界の「希望」
詳細は↓↓↓
八村塁 日本一NBAに近い男 ドラフト上位指名なるか
「渡辺飛勇(ヒュー・ワタナベ・ホグランド)」
ポートランド大。日本代表候補のビッグマン。バスケ歴が浅く、フリースローやロングレンジのシュートに課題を残すが、インサイドが手薄なポートランド大学で身長207センチの渡辺飛勇にも期待したい。
ポートランド大学には日本国籍ではないのだが、帝京長岡高校に所属し、明成高校の八村塁とバチバチにやりあった「タヒロウ・ディアバテ」(マリ国籍)も所属している。いずれ日本に戻って活躍してほしい。
「テーブス海」
ノースカロライナ大ウィルミントン校。日本代表候補のポイントガード。バスケットコーチのカナダ人を父に持つハーフ。入学と同時にレギュラーの座を掴み、ルーキー・オブ・ザ・ウィークを何度も受賞する活躍を見せている。身長188cmの点の取れるポイントガード。
「弓波英人」
ジョージア・サウザン大学。ディビジョン1でプレーするポイントガード。170センチながら小学生の時にアメリカに渡ったため、本場仕込みのテクニックとレフティ(左利き)を武器とする。ジョージアサザン大学は強豪で昨年の成績もよくNCAAトーナメントは現実的に期待できる。
名門校であるジョージアテック大学を休学しているシェーファーアヴィ幸樹は、現在、アルバルク東京に所属しているので不参加。日本で経験を積んだあとで再度NCAAトーナメントに挑戦してほしい。
また、女子のディビジョンIにはロバートモリス大に所属している「池松ほのか」もいる。1年目、開幕戦スターターの座をつかみ、ノース・イースト・カンファレンスのオールルーキーチームに選ばれた。2年目の今シーズンも3ポイントの調子もよく、活躍が期待できる。