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【わかりやすく解説】Bリーグ 2018-19シーズン ルール変更

Bリーグ 2018-19

成長を続ける日本バスケプロリーグ「Bリーグ」は今年で3年目。一年間を通して、さらにBリーグが盛り上がるように、そして、日本代表が世界の強豪と戦えるようにと、大きなレギュレーション(規則)変更を行った。チーム作りが変わると、そのチームの戦い方も変わってくる。どう変わったかを知っていると見どころも変わってくる。レギュレーション変更を知って、楽しく観戦しよう!ピックアップ!

【オンザコートルールとは】

大幅に変更されたのは外国籍選手のリーグ登録や試合出場に関するルール、いわゆる「オンザコートルール」
つまりは、「外国籍の選手が何人まで同時に試合に出てよいか」というルールだ。
今までは日本人の出場枠を確保するため、以下の複雑なルールが定められていた。

【オンザコートルール 変更前】

・登録は帰化選手を含めて3名まで(帰化選手は1名まで)
・各クォーターの出場枠は帰化選手を含めて2名まで
・オンザコート1のクォーターには外国籍選手1名に加えて帰化選手も出場可能
・外国人選手の1試合の合計出場枠は最大で6枠
・試合前に申請し、対戦クラブ間で共有

と、読んだだけでは理解しにくいが、「かなり、外国籍選手が制限され、日本人が試合に出られるように」というルールだった。その結果、日本人が多く出場でき、日本人の活躍が多くみられるというメリットはあった。しかし、「外国籍の選手がいる時間が得点チャンスの攻撃時間」で「外国籍の選手がいない時間は日本人が頑張ってディフェンスをして耐える時間」という戦い方が常識化してしまった。

さらに、外国籍選手の多くは、日本人に少ない「長身で屈強、得点力のある選手」が選ばれる。ましてや、日本代表が戦わなければならない各国の選手は、Bリーグ所属の外国籍選手以上に「長身で屈強、得点力のある選手」であることも少なくない。八村塁や渡邊雄太の様な、海外組だけではなく、Bリーグ所属の選手からも世界と戦える選手を育てるようにするためには、「長身で屈強、得点力のある選手」である外国籍選手との対戦回数とチーム内での切磋琢磨が必要になる。

オンザコートルール 変更後】

変更後はとてもシンプルなルールとなり、
外国籍選手3人以内に加え、帰化選手1人までリーグ登録可能。試合のエントリーは外国籍選手が2人以内、帰化選手が1人までとなる。オンザコートは1試合を通してどのクォーターも「2」となり、さらに、外国籍選手2人と帰化選手1人が同時にコートに立つことも可能になった。

日本代表のフリオ・ラマスHCなどの指導者も「現行ルール(変更前)は世界的にも異質で、リーグの発展に寄与するとは思えない」と指摘しており、オンザコートルール変更を「代表の強化につながる」と大河正明チェアマンもコメントしている。

オンザコート

【チャンピオンシップ GAME3のフルゲーム化】

チャンピオンシップのクォーターファイナル(準々決勝)とセミファイナル(準決勝)で1勝1敗になった場合、2試合目終了後(つまり同日)前後半5分(計10分)行われていたGAME3。1試合目、2試合目と同じ扱いで、GAME3を含めた戦略があるため盛り上がりを見せる。

一方、やはり、「GAME3の比重が違いすぎる」との声も多く議論を呼んでいた。そこで今シーズンからは、1試合目、2試合目と同じ40分間のフルゲームを別日に開催することが決定した。大河正明チェアマンは「Bリーグチャンピオンシップのブランド価値がどこまで上がったか」を重視して決めたと説明する。B1のチャンピオンシップはほとんどの試合が満員となり、GAME3を別日に開催してもそれなりのチケットが売れ、ブランド力を担保できるという見込みが立ったことで変更を決めた。」とコメント。しかし、クォーターファイナル(準々決勝)とセミファイナル(準決勝)で2連勝で勝ち上がるチームがあった場合はGAME3は行われない。その際のアリーナやチケットに関する問題があり、B1残留&B2プレーオフでのGAME3をどうするかは引き続き検討、そして、初年度からニック・ファジーカスも疑問を投げかけていた一発勝負のファイナルについては3年目は変更なしとされている。

チャンピオンシップ

【Bリーグ 地区分けとは】

Bリーグには「地区」(野球でいう、パ・リーグ、セ・リーグのようなもの)があり、その地区でレギュラーシーズンを戦い、その上位チームでチャンピオンシップ(プレーオフと呼ばれる)を行う。「地区」は移動のことを考え、ホームが近いチームで組まれるが、一年を通して接戦が生まれるようにクラブの強さも考えられて地区分けされる。

3年目も東地区、中地区、西地区の3地区制。2018-19シーズンの地区分けは、B1復帰を果たした秋田ノーザンハピネッツがアルバルク東京や千葉ジェッツなど強豪がひしめく東地区へ入り、人気のあるチームだけに、東地区は盛り上がりをさらに増すだろう。また、中地区に川崎ブレイブサンダースが東区から戻り、シーホース三河としのぎを削る。さらに、B1初参戦のライジングゼファー福岡は西地区に加入、昨シーズンの地区優勝琉球ゴールデンキングス、中地区より移動となった名古屋ダイヤモンドドルフィンズなどが迎え撃つ。

Bリーグ 2018-19シーズン B1の地区分け

【Bリーグ 2018-19シーズン B1の地区分け】

・東地区
レバンガ北海道、秋田ノーザンハピネッツ、栃木ブレックス、千葉ジェッツ、アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷

・中地区
川崎ブレイブサンダース、横浜ビー・コルセアーズ、新潟アルビレックスBB、富山グラウジーズ、三遠ネオフェニックス、シーホース三河

・西地区
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、滋賀レイクスターズ、京都ハンナリーズ、大阪エヴェッサ、ライジングゼファー福岡、琉球ゴールデンキングス

【Bリーグ 2018-19シーズン B2の地区分け】

・東地区
青森ワッツ、仙台89ERS、山形ワイヴァンズ、福島ファイヤーボンズ、茨城ロボッツ、群馬クレインサンダーズ

・中地区
アースフレンズ東京Z、東京八王子トレインズ、金沢武士団、信州ブレイブウォリアーズ、Fイーグルス名古屋、西宮ストークス

・西地区
バンビシャス奈良、島根スサノオマジック、広島ドラゴンフライズ、香川ファイブアローズ、愛媛オレンジバイキングス、熊本ヴォルターズ

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