バスケ界のエリートコースを走り続け、日本を代表するエース比江島慎をピックアップ。
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目次
【比江島慎】
ポジション G
背番号 6
身長 190cm
体重 88kg
誕生日 1990年8月11日
出身地 福岡県
出身校 福岡市立百道中学校⇒洛南高等学校⇒青山学院大学
【学生時代】
6歳の時、兄の影響でミニバスの『古賀ブレイス』というクラブチームでバスケを始める。福岡市立百道中学校では全中に出場。洛南高等学校に進学。第37回ウィンターカップ、先輩である湊谷安玲久司朱(みなとや あれくしす、現:横浜ビー・コルセアーズ)や辻直人(現:川崎ブレイブサンダース)とともに篠山竜青率いる北陸高校を破り優勝。第38回ウィンターカップ、第39回ウィンターカップでも優勝、男子では史上2校目となるウィンターカップ3連覇を達成した。
2009年4月、青山学院大学に進学。関東大学リーグ戦で3連覇に貢献してMVPを受賞。全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)では2010年と2011年に2度優勝し、2年連続で優秀選手賞を受賞。3連覇がかかった4年生時の2012年、狩野祐介(現:滋賀レイクスターズ)がキャプテンを務め、田中大貴(現:アルバルク東京)がエースであった東海大学に前年のリベンジを受け準優勝となる。2013年4月、アイシンシーホース三河と契約。
【プロ入り】
アイシンシーホース三河に加入。2013-14シーズンよりスターターとして53試合に出場し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。2014-15シーズン、NBLプレイオフファイナル優勝。2016年、第91ばすけ回天皇杯アイシンシーホース三河5年ぶり9回めの優勝。Bリーグオールスターゲーム2017出場。「B.LEAGUE AWARD SHOW 2016-17」ベスト5選出。Bリーグオールスターゲーム2018出場。「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」MVP受賞。
【比江島慎のプレイスタイル】
ポイントガードとシューティングガードをこなせるコンボガード。特に得点力は国内最高。スピード不足を補うために編み出したその独特なステップは「比江島ステップ」と呼ばれる。参考としている選手はポール・ピアース(元:ボストン・セルティック)やミロシュ・テオドシッチ(ロサンゼルス・クリッパーズ)とコメントしている。またクラッチタイム(勝負どころ)に強く、「比江島慎が集中して得点を取り独壇場となる時間帯」 を意味する「比江島タイム」と呼ぶ。
【今後の比江島慎】
「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」でMVP(最優秀選手賞)を受賞して名実ともに日本一を手にした。その際、受賞直後のスピーチで比江島慎は、小学校から現在に至るまでの全ての指導者への感謝、他界した母親について涙ながらに語り、感動を呼んだ。その時のビデオメッセージで兄・比江島章さんが「日本だけにとどまらず、世界に行って挑戦して欲しい、世界でも(バスケットボールを)やって欲しいと思います」と語った。また、ゼビオアリーナ仙台で行われた韓国との国際強化試合が終わったインタビューで「オーストラリアにも勝てるチャンスはある」という旨を答えたとおり、オーストラリア戦でNBAミルウォーキー・バックスでプレイするマシュー・デラベドーバとのマッチアップでは、ディフェンスの良さで知られるマシュー・デラベドーバを何度も置き去りにすることができたことで世界が見えた。
しかし、比江島慎はチームのエースとして、1試合平均12・9得点をマークし、特に接戦にもつれ込んだ試合など、勝負所では自ら得点を奪い、幾度もチームを勝利に導くも、結果、シーホース三河は2年連続で地区優勝、チャンピンシップに進出するも準決勝敗退とタイトルは未獲得。シーホース三河のエースとしてチームを日本一へ導けるか。日本代表としてチームをワールドカップへ導けるか。日本人として海外挑戦するのか。今後の活躍から目が離せない。