来年行われるワールドカップ2019、そして、その先に控えている東京五輪に向けて、崖っぷちの戦いが続く日本代表。4連勝と絶好調の日本代表がなぜ崖っぷちなのか、ワールドカップ2019へ出場するための条件とは、そして、カタール戦が国内組にとってどんな意味合いを持つのか、ピックアップしていきます!!
目次
【2次予選連勝中の日本代表、なぜ崖っぷち?】
バスケ男子日本代表はアジア王者・オーストラリア代表を倒し、2次予選に進出、2次予選でも強豪・イラン代表を倒して2連勝!ニック・ファジーカス・八村塁・渡邊雄太が日本代表に入ってからは負けなしだから、このままワールドカップへ行けるんじゃないの?これから対戦するカタール代表とカザフスタン代表が強いの?と考える人もいるかもしれない。
しかし、バスケ男子日本代表は現在、「崖っぷち」である。その大きな原因は予選の仕組みにある。その仕組みとは、多くのスポーツの予選と異なり、ワールドカップ予選は「一次予選の結果が二次予選の結果に持ち越される」という点だ。そのため、1次予選最初の4連敗が2次予選に進出した日本代表に今でも重くのしかかっているのだ。
だが、希望はついえていない。実際、これから戦うカタール代表とカザフスタン代表は「格下」だ。来年2月のアウェイ2連戦(Window6)に繋げるため、この2か国への連勝は必須となる。そのうえで、今一度、ワールドカップ2019の出場条件を確認しておこう。
【ワールドカップ2019への条件とは】
グループE:中国・ヨルダン・韓国・レバノン・ニュージーランド・シリア
グループF:オーストラリア・イラン・日本・カザフスタン・フィリピン・カタール
アジア地区からワールドカップに出場できるのは、グループEと日本代表が戦うグループFの12チームのうち、各グループで3位以内に入ったチームと、グループEとグループFの4位のうち、成績が上位のチームの合計7チーム。
【バスケ男子日本代表 現在の順位】
グループE・順位表
1:ニュージーランド(7勝1敗/+184)
2:レバノン(6勝2敗/+134)
3:韓国(6勝2敗/+76)
4:ヨルダン(5勝3敗/+103)
5:中国(4勝4敗/+94)
6:シリア(2勝6敗/-179)
グループF・順位表
1:オーストラリア(7勝1敗/+238)
2:イラン(6勝2敗/+97)
3:フィリピン(5勝3敗/-9)
4:日本(4勝4敗/+34)
5:カザフスタン(3勝5敗/-84)
6:カタール(2勝6敗/-120)
【日本代表がワールドカップ2019に出場できる2つの道】
①グループFでフィリピンを抜き、3位でワールドカップへストレートイン。
②グループFで4位、グループEの4位であろうヨルダン(※もしくは中国)に成績(a勝ち点b得失点差c総得点という順)で上回りワールドカップへ。
※中国が4位の場合、開催国のため、5位であろうヨルダンが繰り上がりでやはり4位扱いとなる。
【日本代表にとってのカタール戦・カザフスタン戦の意味】
上記の通り、Window5のカタール戦・カザフスタン戦はワールドカップ出場にとって負けられない戦いである。
そのWindow5を戦う選手に選出された12名は以下の通り。4連勝の立役者となった八村塁、渡邊雄太はアメリカでの所属チームでの関係上、今回は招集されていない。つまり、八村塁と渡邊雄太抜きでも、世界と戦えることを証明しなければならない国内組である「Bリーグ勢の意地の見せ所」なのだ。イラン戦からの変更点は、帰化選手枠がアイラ・ブラウンからニック・ファジーカスに、シューティングガードが辻直人から古川孝敏に、パワーフォワードに竹内公輔と市岡ショーンが招集され、この12名は日本代表定着へのチャンスとなる。
【バスケ男子日本代表メンバー(Window5|カタール戦)】
#2 PG 富樫勇樹(千葉ジェッツ)
#6 SG 比江島慎(ブリスベン・ブレッツ)
#7 PG 篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)
#8 C 太田敦也(三遠ネオフェニックス)
#10 PF 竹内公輔(栃木ブレックス)
#15 PF 竹内譲次(アルバルク東京)
#18 SF 馬場雄大(アルバルク東京)
#21 PF 市岡ショーン(レバンガ北海道)
#22 C ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)
#24 SG 田中大貴(アルバルク東京)
#51 SG 古川孝敏(琉球ゴールデンキングス)
#88 SF 張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
ヘッドコーチ: フリオ・ラマスHC
【カタール戦・カザフスタン戦のテレビ放送日程】
■現地日程
2018年11月30日(金)
19:00TIPOFF
会場:富山市総合体育館(富山県富山市)
チケット完売。
■テレビ放送日程
『FIBA バスケットボールワールドカップ アジア2次予選』 日本vsカタール
●11月30日(金) 深夜3:05~4:52 フジテレビ地上波(関東ローカル)および富山テレビ
●11月30日(金) 18:40~21:30 CS放送 フジテレビONE ※生中継
『FIBA バスケットボールワールドカップ アジア2 次予選』 日本vs カザフスタン
●12月3日(月) 深夜2:40?4:55 フジテレビ地上波(関東ローカル)および富山テレビ
●12月3日(月) 18:40~21:30 CS放送 フジテレビNEXT ※生中継
■LIVE動画配信概要
動画配信アプリ「DAZN(ダゾーン)」にてLIVE配信
日本対カタール
11月30日(金) 18:40~ ※19:00 TIP OFF(予定) LIVE 配信
日本対カザフスタン
12月3日(月) 18:40~ ※19:00 TIP OFF(予定) LIVE 配信