4連敗からの4連勝。破竹の勢いで強さを増しているバスケ男子日本代表。目標としているワールドカップ2019に行けるのか。その条件、状況、今後の予想をピックアップ!
目次
【ワールドカップ2019への条件】
グループE:中国・ヨルダン・韓国・レバノン・ニュージーランド・シリア
グループF:オーストラリア・イラン・日本・カザフスタン・フィリピン・カタール
アジア地区からワールドカップに出場できるのは、グループEと日本代表が戦うグループFの12チームのうち、各グループで3位以内に入ったチームと、グループEとグループFの4位のうち、成績が上位のチームの合計7チーム。
【現在の順位 ※イラン戦が終わった9/17の段階】
グループE・順位表
1:ニュージーランド(7勝1敗/+184)
2:レバノン(6勝2敗/+134)
3:韓国(6勝2敗/+76)
4:ヨルダン(5勝3敗/+103)
5:中国(4勝4敗/+94)
6:シリア(2勝6敗/-179)
グループF・順位表
1:オーストラリア(7勝1敗/+238)
2:イラン(6勝2敗/+97)
3:フィリピン(5勝3敗/-9)
4:日本(4勝4敗/+34)
5:カザフスタン(3勝5敗/-84)
6:カタール(2勝6敗/-120)
【ワールドカップ2019に出場できる2つの道】
①グループFでフィリピンを抜き、3位でワールドカップへストレートイン。
②グループFで4位、グループEの4位であろうヨルダン(もしくは中国)に成績で上回りワールドカップへ。
【KATSU目ポイント!今後の予想】
①と②のどちらの可能性が高いか、正直なところ②の可能性が高いと思われる。その理由は日本代表の最初の4連敗だ。2次予選のスタート時、フィリピンは4勝2敗、日本は2勝4敗。2次予選で両国が負ける可能性があるのはイランの1国。ホームとアウェイを合わせて2試合、フィリピン対イランはイランが勝利、日本対イランは日本が勝利、そして、12月3日のフィリピン対イランでアウェイのイランが再度勝ち、2月21日の日本対イランでアウェイの日本がイラン相手に勝つ。つまり、日本代表は2次予選6戦全勝でようやく得失点差のうえフィリピンを抜くことができる。これは八村塁・渡邊雄太がいない状態でアウェイのイラン代表に勝つ必要がある。しかし、、ここには1つ光明がある。フィリピンの乱闘さわぎによる主力の不在だ。その影響は大きく、9月17日のホーム戦、格下カタールに92-81と接戦だったのだ。このままだと11月30日、ホーム・カザフスタン戦、そして、二次予選最終日の2月24日のアウェイ・カザフスタン戦もフィリピンにとっては侮れない戦いとなるだろう。カザフスタン戦が1度でもフィリピンを破ってくれれば、日本の3位進出は現実味を帯びてくる。
では②はどれくらいの現実味があるのか。これはかなり現実的と言っても過言ではない。仮想敵・ヨルダンは負けてはいけない初戦・韓国と2戦目・中国に連敗。次戦はグループEで1位を走るニュージーランドでアウェイ戦。おそらくニュージーランドの勝ちで間違いないはずだ。日本はニュージーランド対ヨルダンの翌日にホームでカタール戦、勝利は堅い。ここでお互いが5勝4敗で並ぶ。日本の残り3試合で怖いのはアウェイ・イラン戦のみ。しかし、ヨルダンはアウェイ・韓国戦、ホームだがニュージーランド戦と厳しい試合が続く。
結果としては「日本代表はワールドカップに出場できる」と予想する。しかし、条件としては八村塁・渡邊雄太がいない状態でアウェイ・イラン戦以外で負けないこと、さらに、ヨルダンと勝ち点で並ぶ可能性も大きいため、できるだけ点差をつけて勝つことが必要になる。まずはニック・ファジーカスの復活、そして八村塁・渡邊雄太がいなくとも、ともに戦った日本代表の成長に刮目したい。
【開催国枠決定!?】
ワールドカップ2019に出場することが東京オリンピックの出場国枠獲得への条件とされていたが、FIBAにIOCから出場国枠の決定を前倒しする要請があり、今年の12月には男子日本代表に出場国枠が与えられるかの審議が行われると発表された。日本代表はアジア予選でオーストラリア、イランとアジアの強豪を撃破しており順調な成長をアピールできているだけあって、出場国枠決定に期待が高まる。