NBAロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)でNBAチャンピオン5回、シーズンMVP1回、ファイナルMVP2回、18年連続オールスターゲーム選出および歴代最多のオールスターMVP4回と活躍したコービー・ブライアントが26日(現地時間)、ヘリコプターの墜落事故により死亡。41歳だった。
【コービー・ブライアント(Kobe Bean Bryant)】
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身。NBAのロサンゼルス・レイカーズ。ポジションはシューティングガード。身長198cm、体重96.2kg
17歳でNBA入り、20年間にわたって名門ロサンゼルス・レイカーズ一筋でキャリアを過ごし、NBAチャンピオン5回、シーズンMVP1回、ファイナルMVP2回、NBA記録となる18年連続オールスターゲーム選出並びに、歴代最多のオールスターMVP4回に輝くほか、NBA歴代2位の1試合81得点の記録を持つなど、キャリア初期から大ベテランの域に入るまで、長年に渡ってリーグ最高の選手の一人として君臨し続けた、NBAを代表するスーパースターである。
【コービーと日本】
彼の名前“Kobe”は、実は日本に由来があり、元NBA選手で、旧bjリーグなどで監督も務めた父親のジョー・ブライアントのお気に入りだった鉄板焼きレストラン「Kobe Steak House(神戸ステーキハウス)」に妻と行った際、“KOBE” (神戸)の名前の由来を店主に聞いた事をきっかけに、両親が名前を気に入って付けたもの。コービー本人は1998年に初来日した際に、生まれて初めて自身の名前の由来となった神戸を訪れている。2001~11年には、著名人に神戸を世界にアピールしてもらう「神戸大使」に就任。
極めて高い確実性から、狙った獲物は99.9%の確率で仕留めると言われている世界で最も危険な猛毒蛇の一種「Black Mamba (ブラックマンバ)」の愛称を持つ。
【コービー・ブライアントの背番号は「8」と「24」】
現役時代の背番号はシャキール・オニールとのコンビで若くして三連覇を達成した「8」と、成熟しチームリーダーとして二連覇を達成した「24」の2つの時代に分けられる。引退後にはロサンゼルス市がコービーに敬意を表し、現役時代の背番号を組み合わせた8月24日を「Kobe Bryant Day (コービー・ブライアントの日)」としてロサンゼルス市の記念日に制定した。またレイカーズは、同一選手に置いてNBA史上初となる二種類の背番号の永久欠番を発表した。
その背番号にちなみ、ニューオーリンズ・ペリカンズとボストン・セルティックスの試合では、試合開始直後、「24秒ルール」があるにもかかわらず、両チームが交互に、攻撃しないまま24秒間を過ぎるのを待った。24秒を過ぎて審判が笛を吹くと、会場に「24秒ルール違反」というアナウンスのうち、「24」の部分だけが大きな声で告げられ、コービー・ブライアントに追悼の意を表し、観客が大きな拍手で応じた。
神様マイケル・ジョーダン、NBAファイナルスリーピート(3連覇)など、ともに黄金期を築いたマジック・ジョンソン、確執も噂されたシャキール・オニール、トランプ米大統領、オバマ前大統領、ナイキなど世界中から追悼のコメントが相次いだ。