5月12日に始まった「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」クォーターファイナル第1戦。対戦カードは以下の通り。
・琉球ゴールデンキングス VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
・シーホース三河 VS 栃木ブレックス
・アルバルク東京 VS 京都ハンナリーズ
・千葉ジェッツ VS 川崎ブレイブサンダース
注目カードばかりの中、今回はCS初出場の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦をピックアップ。
【琉球ゴールデンキングス VS 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ】
注目ポイントは
【プレッシャーか。かたい琉球ゴールデンキングス】
【初代CSファイナルMVP古川孝敏選手】
【縦横無尽のパスワーク・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ】
【プレッシャーか。かたい琉球ゴールデンキングス】
短期決戦・割れんばかりの大声援のホームゲーム・相手はCS初出場の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。西地区1位として始まった大一番に琉球ゴールデンキングスは動きがかたい。試合開始から名古屋ダイヤモンドドルフィンズのジャスティン・バーレル選手が4連続得点、先行する。岸本隆一選手やアイラ・ブラウン選手の得点で反撃を試みるも攻撃のテンポは戻らず、元チームメイトの名古屋D・大宮宏正選手のブザービーターが決まり15-22で第1クォーターを終えた。
【初代CSファイナルMVP古川孝敏選手】
第2クォーターが始まっても状況は変わらず、同じタフショットでも名古屋ダイヤモンドドルフィンズはそれまでのパスがインにアウトにと回っていることに対し、琉球ゴールデンキングスはインに入らずパスが回らない状態。結果、名古屋ダイヤモンドドルフィンズのタフショットは決まり、琉球ゴールデンキングスは決まらないという時間が続く。最大15点差まで開いたところで、昨年のCS決勝で初代ファイナルMVPに輝いた短期決戦最強の男・琉球ゴールデンキングスの古川孝敏選手がディフェンスで気を吐く。つられてレギュラーシーズン最少失点の琉球ゴールデンキングスディフェンスが動きだす。さらにオフェンスでも古川孝敏選手が2ポイント、3ポイント、3ポイントと連続得点で孤軍奮闘、31-37で前半終了。
【ロースコアゲーム】
第3クォーターは互いに我慢の時間になった。リーグNo.1のディフェンスが機能し始めたが、岸本隆一選手をはじめ、パスの精度が上がらない琉球ゴールデンキングス。張本天傑選手が7得点を挙げるシュート精度を見せるが、ターンオーバーが出始めた名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。試合中最も得点の動きが少ない15-14で終了し。45-52で最終クォーターへ。
【縦横無尽のパスワーク・名古屋ダイヤモンドドルフィンズ】
第4クォーターは、岸本の3ポイントが入りだすも、名古屋Dのクレイグ・ブラッキンズ選手、ジャスティン・バーレル選手が好調、残り約4分半には55-68と大量リードに。このままで終わるかと思われたが、琉球ゴールデンキングスがディフェンスを2-3ゾーンに変更、流れが変わる。
【気持ちのぶつかりあい】
名古屋Dがファイブファールとなり、琉球ゴールデンキングスが立て続けにフリースローを沈め、残り7秒でアイラ・ブラウン選手が3ポイントシュートを決めて、ついに2点差に。名古屋Dがボールキープして終了の場面だが、CSの雰囲気かアウェイの大声援の影響か、突如名古屋Dのパスミスで、残り6秒で琉球ゴールデンキングスのオフェンスに。
2点を取りオーバータイム(延長)か、3点を狙い逆転か、会場の緊張が高まる中、岸本選手にボールを集めようとするが、名古屋Dが必死のディフェンス。代わって田代直希選手が厳しい体勢から3ポイントシュートを打ったが大きく外れ、69-71で試合終了。
【セミファイナルへ】
ホーム開催、前評判から言えば、琉球ゴールデンキングスが有利かと思われたが試合結果以上に名古屋ダイヤモンドドルフィンズが優位に試合を進めた内容だった。後がなくなった琉球ゴールデンキングスは第2戦、同日に行われる10分間の第3戦での連勝に望みをつなぐ。