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【激闘レビュー】三連覇・千葉ジェッツ 名勝負ばかりの天皇杯

天皇杯 千葉ジェッツ 優勝 富樫勇樹 三連覇

結果的には千葉ジェッツの3連覇で終了した天皇杯だが、その道のりは険しいものだった。ひとえに、千葉ジェッツの選手層の厚さと天皇杯にかける思いが他クラブを上回った。名勝負の目白押しとなった今回の天皇杯から4試合をピックアップ!!

【準々決勝 アルバルク東京対シーホース三河】

ルカHCは練習量と正確なプレー、そして強靭なディフェンスにこだわりを持つ。そのこだわりが現れた試合となった。三枚のシューターを持つシーホース三河を封じ込め、ロースコアの展開に持ち込むと、得点はアレックス・カーク21点、竹内 譲次14点、安藤 誓哉11点。田中 大貴はアシストに徹底。終盤には12月に入団したシェーファー・アヴィ・幸樹と平岩玄も出場を果たし、73-55で快勝。前身のトヨタ自動車以来、7年ぶりの優勝を目指すアルバルク東京。準決勝で千葉ジェッツに挑む。

【準々決勝 日本代表司令塔対決 千葉ジェッツ対川崎ブレイブサンダース】

優勝候補ナンバーワンの千葉ジェッツと、牙城を崩したい川崎ブレイブサンダース。
お互い、日本代表司令塔である富樫勇樹と篠山竜青を基点に速い展開から、千葉ジェッツはアキチェンバースやマイケルパーカー、川崎ブレイブサンダースは日本代表の大黒柱・ニックファジーカスでフィニッシュというスタイル。序盤から攻守ともによく走る千葉ジェッツ相手にターンオーバーがかさむ川崎ブレイブサンダース。試合の流れ変えるため、怪我で離脱していた辻直樹を投入。試合勘が難しいところだが、フリースローで復帰後初得点。第2クォーターでは、セカンドユニットでの戦いは川崎ブレイブサンダースの藤井がゲームを支配。藤井の動きは見ていて本当に心が熱くなる。25-19と川崎ブレイブサンダース6点リード、千葉ジェッツは6分以上も点を入れられない。第3クォーターは再度、千葉ジェッツペース。マイケルパーカーが攻守で活躍、富樫勇樹のスリーポイントも決まり、40-33と7点差まで差をつける。川崎ブレイブサンダースの攻撃を封じ込める見事な千葉ジェッツのディフェンスの足は第4クォーターも止まらず、第4クォーターはほとんどの時間を10点差で推移するが、見所はなんと残り1分を切ってから。篠山竜青がファウルをもらいフリースローを獲得、藤井が体を張ってマイボールにすると、あっという間に残り20秒で2点差に。川崎ブレイブサンダースの最後のシュートが外れ、同点とはならなかったが、「執念」を見せつけるラストは必見。

天皇杯 千葉ジェッツ 川崎ブレイブサンダース

【準決勝 昨年チャンピオンシップファイナルのリベンジマッチ アルバルク東京対千葉ジェッツ】

アルバルク東京に対して1番気持ちが出ていたのが「富樫勇樹」だ。序盤から積極的にシュートを打ち、テクニカルなパスをさばく。その精度がこの一戦にかける集中力を物語る。同じく若くして世界に挑戦し、日本に帰ってきた安藤誓哉も奮闘するがこの日の富樫勇樹はノッていた。さらに前半はリバウンドを千葉ジェッツが制し、最大14点差が開く場面も。しかし、要所でアルバルク東京のエース・田中大貴が決め返し、41-35と千葉ジェッツの6点リードで前半を折り返す。後半はアルバルク東京の日本代表コンビ、田中大貴のスティールや、馬場雄大のダンクやダブルクラッチでチームに勢いをつける。さらに3ポイントシュート合戦となり、第4クォーター残り8分でついにアルバルク東京が逆転。ここから、息詰まるシーソーゲームが展開され、試合終了残り1分を切った時点でアルバルク東京3点リード。千葉ジェッツのアキ・チェンバースのスティールからマイケル・パーカーが決めて1点差。残り31.7秒、2点決めれば安全圏のリードとなるアルバルク東京は安藤誓哉がスクリーンを使い、スピードに乗ったドライブを仕掛けるも、マイケル・パーカーにブロックされる、ボールをキープしたのは富樫勇樹、残り7秒。富樫勇樹からマイケル・パーカーのアリウープはリングに嫌われるも、自らリバウンドを取ったマイケル・パーカーがゴール下をねじ込み、残り0.5秒で千葉ジェッツが再逆転。千葉ジェッツ全員が両の拳を高く上げた。

天皇杯 千葉ジェッツ 栃木ブレックス アルバルク東京 川崎ブレイブサンダース

【決勝 初代Bリーグチャンピオン・栃木ブレックス対天皇杯二連覇・千葉ジェッツ】

第1クォーター、栃木ブレックスの遠藤祐亮の時間となる。さらにライアン・ロシターのシュートも好調。リバウンドも栃木ブレックス有利と最大10点差がつき、34-28と栃木ブレックスが6点をリードして前半終了。しかし、3連覇がかかる千葉ジェッツは第3クォーターに爆発。ギャビン・エドワーズ、ジョシュ・ダンカン、小野 龍猛が当たり出し、47-47と振り出しに戻しファイナルクォーターへ。

第4クォーター。序盤は千葉ジェッツ・西村文男の時間に。右から左からとドライブでインサイドをえぐり、トドメにスリーポイントシュートを決め、57ー51と栃木ブレックスを大きく引き離す。しかし、中盤以降、ジェフ・ギブスを戻した栃木ブレックスがリバウンドを制し、残り3分で、57-57と千葉ジェッツをとらえる。残り1分半、遠藤祐亮と富樫勇樹でミスマッチを作り攻める栃木ブレックス。しかし、この富樫勇樹のディフェンスがスゴイ。腰を落とし、ピッタリとマークにつき、遠藤祐亮のジャンパーに即反応、何と18センチの身長差を物ともせずシュートブロック。身長差を集中力で埋める。
残り1分を切っても同点。ここからの試合、会場にいたブースターは息をするのも忘れるほどの展開。

極限の戦いの中、ジェフ・ギブス、ジョシュ・ダンカンがファウルアウト。続いて、石井講祐もファウルアウト。渡邉裕規が4ファウル。
残り16秒、1点差を追う栃木ブレックスは大黒柱・ライアン・ロシターと富樫勇樹でミスマッチを作り逆転を狙う。富樫勇樹たまらずファウル。ライアン・ロシターにフリースロー2本。決めれば逆転。そして、ライアン・ロシターは2本とも沈め、ついに69-68と栃木ブレックス初優勝目前。しかし。日本代表司令塔、ミスマッチをバネにする富樫勇樹。残り4秒、まさかのスリーポイントシュートを沈め、大逆転。

千葉ジェッツの天皇杯、スリーピート(三連覇)達成。
富樫勇樹の最後のスリーポイントシュート、1点差だったため、インサイドのケアを選択し、イージーショットを許してしまった竹内は悔しさのあまり自らのユニフォームを噛み締めた。
それだけお互いが勝ちにこだわった、近年稀に見る好ゲームとなった。

天皇杯 千葉ジェッツ 栃木ブレックス

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