【NBAサマーリーグとは】
NBAサマーリーグは、NBAのシーズンオフに行われるリーグ戦で、ラスベガスサマーリーグとオーランドサマーリーグから成る。各チームが、前シーズンのラインアップとは異なる選手を試すためにリーグに招待する。
NBAドラフトが終わり、指名を受けた選手の大半は7月に開催されるサマーリーグに出場する。ドラフトで指名された新人にとってはスターへの第一関門。NBAレベルにうまく適応できるかを実戦でチームの首脳陣にアピールする機会。また、惜しくもドラフトで指名されなかった選手や海外プレイヤーなどNBAで実績のない未契約の選手も参加できるため、彼らにとってもチームとの契約を勝ち取る戦場となる。
NBAのスター選手は出場しないが、ドラフト指名を争ったライバル、新人王候補、無名の選手が新しいスター選手として輩出されるため注目も高く、その代表格はNBA最優秀選手でありゴールデンステイト・ウォリアーズのチームメイトでもあるステフィン・カリーとケビン・デュラント。多くのスター選手がラスベガスでそのキャリアをスタートさせている。
【NBAサマーリーグ2018開催】
NBAサマーリーグ2018はラスベガスでのみ開催されるが、今年で14回目にして初めて全30チームが参戦。7月の6~17日(日本時間7~18日)にネバダ大学ラスベガス校のキャンパスにあるトーマス&マック・センターとコックス・パビリオンで開催される。
全チームが参戦することを受けて、NBAサマーリーグ2018は12日間で82試合と、これまでよりもスケジュールを拡張。トーナメントスタイルは継続される。各チームは3試合の予選を戦い、その結果をもとにシード分けされ、トーナメントを勝ち上がったチームによる決勝戦が7月17日(日本時間18日)に行なわれる。各チームは最低で5試合、最大8試合プレイする
NBAサマーリーグは2004年に始まり、当時は6チームが合計13試合プレイしていた。
【日本人とNBAサマーリーグ】
過去には田臥勇太、川村卓也、竹内公輔、富樫勇樹もサマーリーグに参戦している。
2014年にダラス・マーベリックスからサマーリーグに参加した富樫勇樹は、決勝トーナメント1回戦、対シャーロット・ホーネッツ戦にベンチから出場も合計10分51秒プレー。3ポイントシュート2本中2本成功を含む、フィールドゴール7本中5本成功で12得点をあげた。
第1クォーター、交代でコートに登場した富樫勇樹は、残り3.1秒にジャッキー・カーマイケルからのパスを左コーナーで受けて「NBA初得点」となる3Pを沈めた。
【渡邊雄太とNBAサマーリーグ】
今年のサマーリーグには、日本人史上2人目のNBA選手を目指す渡邊雄太が出場することも決まった。ジョージ・ワシントン大学をこの春に卒業した渡邊は、ドラフトで指名がかからなかったものの、ブルックリン・ネッツからサマーリーグに出場することを発表した。
サマーリーグデビュー戦 オーランド・マジック戦。ベンチスタートから20分間の出場。6本中2本の3ポイントショット成功を含む8得点、4リバウンド、2アシスト、2ブロックを記録。チームは敗れ、序盤の無得点時間は長かったものの、ウェス・アワンドゥのショットをブロックしたことをはじめ、ジョナサン・アイザックを自由にさせなかったディフェンス力でアピールに努めた。
サマーリーグ2試合目はオクラホマシティ・サンダーと対戦。チーム最長となる27分39秒に出場。13得点5リバウンド2スティール4ブロックと活躍。出場直後、相手大型センター、ダカリ・ジョンソンのレイアップをブロック。さらにフリースローと3ポイントショットで5得点をあげる絶好のスタートを切る。試合終盤にはドライブから両手のダンクも決めた。また、初戦では試投数0本だったフリースローを6本全て成功。
次回は7/11ネッツ vs ティンバーウルブズ(コックス・パビリオン)でそれ以降の試合日程は3試合の結果次第。
【ブルックリン・ネッツ】
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区に本拠を置く全米プロバスケットボール協会 (NBA) のチーム。イースタン・カンファレンス、アトランティック・ディビジョン所属。
1977年にニュージャージーに移転して以来「ニュージャージー・ネッツ」と名乗っていたが、2012年に本拠地をブルックリンに移し「ブルックリン・ネッツ」に改称した。
チーム成績は低迷しており、17-18シーズンは28勝54敗とイースタン カンファレンス12位に沈んでいる。