2020東京五輪の新種目として注目される「3×3」そして、「FIBA 3×3 World Cup 2018」「3×3.EXE PREMIER 2018」開幕まであとわずか。しかし、「3x3」って何だろう。「3on3(スリー・オン・スリー)」じゃないの?という方も多いだろう。
今回は概要と簡単なルールをみてよう。
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目次
【3×3とは】
読み方は「スリーバイスリー」アメリカのストリート発祥の3対3のバスケットボール(いわゆる3on3)をFIBA(国際バスケットボール連盟)が2007年に世界共通の公式ルールを定めて競技化を図り、正式名称を「3×3(スリー・バイ・スリー)」とした。ちなみに、「3×3.EXE PREMIER」は2014年に発足した日本のトップリーグ。読み方は「スリー・バイ・スリー・ドット・エグゼプレミア」
【始まったばかりの3×3】
世界では、ヨーロッパを中心に「3×3」の人気が高く、現在では182の国と地域が「3×3」の国際大会に参加している。2016年には韓国でもリーグが誕生、アジアにも人気は広がっている。
【日本での3×3】
もちろん日本でも3×3への注目が高まっている。
まずは世界に先駆けて日本でプロリーグが設立され、お笑いコンビ「麒麟」の田村裕が「3×3.EXE PREMIER」に参戦するチーム「DIME.EXE」の共同オーナーに就任、東京オリンピックの正式種目として決定、四月に行われたアジアカップで銅メダル獲得、世界ランキング3位へ浮上、そして、6月8日からフィリピンで開催される『FIBA 3×3 World Cup 2018』に向けて発表された男子日本代表の候補選手11名にBリーグのファイナルで激突したアルバルク東京と千葉ジェッツから安藤誓哉と原修太が、1年でのBリーグ復帰を果たした秋田ノーザンハピネッツの保岡龍斗が選ばれるなど話題に事欠かない。
【そのルールとは】
3×3は手軽さが重要視され、狭い場所でも行える、少ない人数でできる、短時間で終わる、シンプルなルールといった面がある。
■人数……交代要員を含む1チーム4人。タイミングにルールはあるが審判への申告やタイムアウトを取らずに自由に交代することが可能。
■コートの広さ……横15m、縦11m。5人制バスケのハーフコートで行い、体育館でなく、野外やイベント会場でも開催できる。野外での開催の場合、屋内と違いロングシュートが風の影響を受けるなど違った楽しみが生まれる。
■ボール……3x3オフィシャルボール(6号サイズx7号重量)。5人制バスケの女子バスケのボールの大きさで、男子バスケの重さ。5人制バスケのボールより溝が深く刻まれており、片手でのグリップがしやすく相手の股を抜くドリブルやトリッキーなパスなどを生み出す。
■得点ルール……ツーポイントラインの内側 →1点、ツーポイントラインの外側→2点、フリースロー→1点。「アーク」と呼ばれる5人制バスケのスリーポイントラインの内外で1点か2点が変わり、5人制バスケの場合、ロングシュート(3ポイントシュート)が1.5倍な事に対し、3×3では2倍になるため、ロングシュートの重要性がさらに高まっている。
■時間制限……ショットクロックが12秒。5人制バスケでは攻撃が始まってからシュートを打つまでの時間が24秒だが3×3は12秒、5人制バスケも30秒から24秒に変更になり攻守の切り替えが速くなったが3×3はめまぐるしい展開の速さ。
■競技時間とゲームの勝敗……試合時間は10分の1ピリオド。競技時間が終了した時点で得点の多いチームが勝ち。そして、3×3の特徴である「ノックアウト方式」で相手より先に21点以上取ると残り時間に関わらずその時点で勝利が決まる。
その手軽さと、5人制バスケと比較すると体格に左右されにくいゲーム性で地域や男女の区別なく始めやすいため、急激にプレイ人口が増えている。