0勝4敗の『崖っぷち』から、希望・八村塁、救世主・ニック・ファジーカスが参戦、アジア王者・オーストラリア代表戦の歴史的勝利を経て、2連勝。グループ3位で2次予選進出を果たした。2次予選は初戦アウェイでのカザフスタン戦。東京オリンピック出場への条件であるワールドカップ2019への道筋を改めてピックアップ。
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目次
【FIBAワールドカップ2次予選 グループF】
1位 オーストラリア:5勝1敗・勝ち点11(世界ランク10位)
2位 イラン:5勝1敗・勝ち点11(世界ランク24位)
3位 フィリピン:4勝2敗・勝ち点10(世界ランク30位)
4位 カザフスタン:3勝3敗・勝ち点9(世界ランク68位)
5位 日本:2勝4敗・勝ち点8(世界ランク48位)
6位 カタール:2勝4敗・勝ち点8(世界ランク60位)
次のステージであるワールドカップ2019に進むことができるのは、もうひとつのグループEと日本代表が戦うグループFの12チームのうち、各グループで3位以内に入ったチームと、グループEとグループFの4位のうち、成績が上位のチームの合計7チーム。
ワールドカップへのストレートインとなるにはグループFの6チーム中3位までに入ることが必要。世界ランキングの順で言えば48位の日本代表は4番目。ただし、現時点では1次予選を3勝3敗で乗り切ったカザフスタンが上におり、日本は5位からのスタートとなる。
【FIBAワールドカップ2次予選 日本代表スケジュール】
9月13日 カザフスタン×日本
9月17日 日本×イラン
11月30日 日本×カタール
12月3日 日本×カザフスタン
2月21日 イラン×日本
2月24日 カタール×日本
これがアジア2次予選のスケジュール。9月はアウェーでカザフスタン代表と対戦、4日後にイラン代表とホームゲーム。11月末と12月頭はカタール代表・カザフスタン代表とホーム2連戦、2月は中東でのアウェー2連戦。
初戦はアウェイだが格下のカザフスタン戦、新しく招集されたメンバーの調整をし、きっちり勝ってまずはカザフスタン代表と勝ち点を並べたい。第3戦のホームでのカタール戦、第4戦のカザフスタン戦も何も起きなければ勝ちを納められるはず。ワールドカップへの分かれ目は9月のホーム・イラン戦、そして2月のアウェイ・イラン戦となりそうだ。
【FIBAワールドカップ2次予選 台風の目・イラン代表】
日本代表がワールドカップに出場できるかは「イラン代表」にかかっていると言っても過言ではない。世界ランク24位のアジアの強国。アジア競技大会では決勝で中国代表に敗れるも銀メダル獲得。そのアジア競技大会準々決勝で満身創痍の日本代表に襲い掛かり67-93と日本代表にとどめを刺した。
さらにその強国イラン代表は2次予選でアドバンテージを得ている。それは、1次予選最終戦・オーストラリア代表対フィリピン代表戦で起こった乱闘さわぎ。この乱闘の結果、オーストラリア代表、フィリピン代表の両国に出場停止の処罰を受けた選手が出ているのだ(詳しくは→バスケ フィリピン代表vs オーストラリア代表 乱闘・退場・未曾有の1人対5人)これにより、9月13日イラン代表vsフィリピン代表(イランホーム)と11月30日オーストラリア代表vsイラン代表(オーストラリアホーム)は、イラン代表が主力を出場停止で欠く相手に対し有利に戦えることになる。
この勢いに乗ることが予想されるイラン代表相手に勝ち、3位のフィリピン代表を抜いて、グループFの3位になれるかが2次予選の注目点だ。
アジア競技大会では8人の状態で戦った、太田敦也、辻直人、張本天傑に加え、アジア競技大会には参加していなかった田中大貴、馬場雄大、富樫勇樹、さらには八村塁、渡邊雄太、比江島慎の海外勢が集結する、史上最強日本代表。ニック・ファジーカスのリハビリや海外勢の所属チームとの契約上の問題などクリアになっていないことはあるが「日本一丸」でワールドカップの出場権を掴んでほしい。
【FIBAバスケットボールワールドカップ2次予選 Window4 カザフスタン戦 日本代表メンバー】
アイラ・ブラウン(琉球ゴールデンキングス)
太田敦也(三遠ネオフェニックス)
竹内譲次(アルバルク東京)
篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)→篠山竜青 熱い司令塔
辻直人(川崎ブレイブサンダース)
比江島慎(ブリスベン・バレッツ)→比江島慎が移籍するNBLブリスベン・ブレッツ
田中大貴(アルバルク東京)→田中大貴 アルバルク東京#24
張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
富樫勇樹(千葉ジェッツ)
渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)→渡邊雄太 日本人2人目のNBAプレイヤーは誕生するか
馬場雄大(アルバルク東京)
八村塁(ゴンザガ大学)→八村塁 日本一NBAに近い男
(12名)