2年連続でギリギリのB1残留だが今シーズンはひと味違う。昨シーズンのアシスト王・宇都直輝と新戦力8名に新指揮官。川崎ブレイブサンダースとシーホース三河の中地区2強の対抗馬となれるか注目の富山グラウジーズをピックアップ。
目次
【富山グラウジーズチームデータ】
・クラブ名の由来
雄大な立山連峰に生息する県鳥である”ライチョウ=Grouse”にあやかり、Grouses(グラウジーズ)と命名。
・ホームアリーナ 「富山市総合体育館」
・マスコット 「グラッキー」
・2017-18シーズン結果 「24勝36敗(中地区5位)」
・2018-19チームスローガン 「RAISE UP」
【富山グラウジーズ 2018-19選手一覧】
背番号・ポジション・身長・体重・選手名(〇は新規加入選手)
0番・PF・206・115・レオ・ライオンズ〇
1番・SG・190・85・関口サムエル〇
6番・SF・190・85・船生誠〇
7番・PG・180・80・阿部友和〇
8番・PF・200・105・山田大治〇
9番・SG・185・75・水戸健史
11番・PG・191・80・宇都直輝
13番・PF・196・94・比留木謙司〇
24番・SG/SF・188・82・大塚裕土
25番・SG・187・84・葛原大智
31番・C・210・120・青野文彦〇
34番・C・208・138・ジョシュア・スミス〇
HC ドナルド・ベック〇
予想スタメン
PG・宇都直輝
SG・水戸健史
SF・船生誠
PF・レオ・ライオンズ
C・ジョシュア・スミス
【富山グラウジーズニュース】
日本代表にも選出される大型ポイントガードの宇都直輝の残留に加え、ミスターグラウジーズ・水戸健史、名シューター・大塚裕土、インカレMVP期待の新人・葛原大智が契約継続。継続契約はこの4名で富山グラウジーズは8人が新加入選手という大改革。外国籍選手では208センチ、138キロの巨漢でゴール下を制圧するジョシュア・スミス(京都ハンナリーズ)、ゲームメイクを得意とする阿部友和(千葉ジェッツ)、早い展開を得意としオフェンスでもディフェンスでも活躍できる船生誠也(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)ら、即戦力の補強に成功。そして、1年ぶりの復帰・比留木謙司、元日本代表の青野文彦(ライジングゼファー福岡)が参戦。その新生富山グラウジーズを、指揮するのはドナルド・ベック。
長期間同じメンバーでプレーすることはフォーメーションや意思疎通のうえでアドバンテージがあることが当たり前。実際、昨シーズン好成績を収めたクラブ、アルバルク東京や千葉ジェッツ、栃木ブレックスなどは外国籍枠変更に伴って新人外国籍選手と契約をしたのみ。対して富山は8人が新加入選手という大改革、通常なら時間をかけチーム作りといったながれだが、新指揮官ドナルド・ベックは違う。欧州でのコーチ経験、男子のトヨタ自動車、WJBLトヨタ自動車での監督経験など申し分のない実績をもつ新指揮官が継続選手、新加入選手を率いてば早い段階で、宇都直輝・船生誠・ジョシュア・スミスのホットラインを中心とした強いチーム編成で中地区上位を目指せるのではないだろうか。
【KATSUもくポイント!】
初年度は中地区5位全体15位。勝率3割と勝てず、B1残留プレーオフへ。1回戦は仙台89ERSと戦い、2連勝で2回戦進出。2回戦は横浜ビー・コルセアーズと戦い、勝利し、B1残留。昨シーズンは東海・北陸アーリーカップで優勝し初代王座に輝き、初タイトルを獲得。勝率4割と勝ち点を伸ばすが中地区5位全体15位と順位は変わらず。2年連続でB1残留プレーオフへ。1回戦は島根スサノオマジックとの接戦を制し、2回戦は2年連続の横浜ビー・コルセアーズ。しかし、今度は76-79と惜敗。B1・B2 入替戦・熊本ヴォルターズ戦へ。激闘の末、88-85と勝ち越しB1残留を決めた。2年連続でギリギリのB1残留だが今シーズンの富山グラウジーズはひと味違う。昨シーズンのアシスト王・宇都直輝と新戦力8名に新指揮官。川崎ブレイブサンダースとシーホース三河の中地区2強の対抗馬となれるか刮目だ。