ついに始まったチャンピオンシップ。レギュラーシーズンとは違う難しさと面白さ。短期決戦と呼ばれる理由とは。チャンピオンシップでよく耳にする用語についても解説します。
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目次
【チャンピオンシップ】
日本の男子プロバスケットボールリーグ「 Bリーグ」の最高クラス「B1」全18クラブが、3つの地区に分かれレギュラーシーズンの60試合を戦い、各地の上位2クラブとワイルドカード枠2クラブ、計8クラブでその年の最強クラブを決定するトーナメント戦。
【ワイルドカード枠】
各地区の上位2クラブを除いた12クラブのうち上位2クラブのこと。(レギュラーシーズンは3地区あるため、強い地区に所属すると他の2地区の各上位2クラブより強くてもチャンピオンシップに出られないという事を防ぐためにの枠)
【チャンピオンシップ出場順位】
各地区1位のクラブを上位から順に、それぞれ「レギュラーシーズン自地区1位/三地区間1位クラブ」、「レギュラーシーズン自地区1位/三地区間2位クラブ」、「レギュラーシーズン自地区1位/三地区間3位クラブ」といい、1位から3位まで割り当てる。また、各地区2位のクラブを上位から順に、それぞれ「レギュラーシーズン自地区2位/三地区間1位クラブ」、「レギュラーシーズン自地区2位/三地区間2位クラブ」、「レギュラーシーズン自地区2位/三地区間3位クラブ」といい、4位から6位まで割り当てる。「ワイルドカード上位」、下位のクラブを「ワイルドカード下位」といい、7位、8位とする。
決勝は中立地(今年は横浜アリーナ)で行われるが、準々決勝・準決勝はこのチャンピオンシップ出場順位が高いクラブのホームで試合が行われる。サッカーや野球の様にホーム&アウェイではなく、ゲーム1からゲーム3まで同じ会場で行われるため優位に試合を進められる。
【ゲーム3】
準々決勝と準決勝は2試合行い、連勝した場合はそのまま上のステージへ進出だが、1勝1敗となった場合は、10分間(前後半各5分)の3試合目が2試合目終了20分後に行われる。
ゲーム3はオンザコートは「2」まで。個人ファウルは「3」まで。チームファウルは各ハーフで「3」を超えると相手フリースロー。
ゲーム3は2試合目の直後に開催されるため、2試合目の日に調子の良いクラブがそのまま連勝したり、ゲーム2で勝利したクラブがゲーム3では息切れしてしまったりと毎回が見どころ。
今年のクォーターファイナル(準々決勝では)琉球ゴールデンキングス対名古屋ダイヤモンドドルフィンズと千葉ジェッツ対川崎ブレイブサンダースでゲーム3が開催され、どちらともホームゲームであった琉球ゴールデンキングスと千葉ジェッツが勝利している。
【ファイナル(決勝)】
昨年、決勝戦で敗れた川崎ブレイブサンダースのファジーカス選手が「(レギュラーシーズンで)60試合を戦って、最後が一発勝負ではどこが強いのか分からない。フェアじゃない」と疑問を呈し、旧・日本リーグのNBLやアメリカリーグのNBAでは複数対戦であるため今でも議論はあるが、現在の決勝は「一発勝負」
初の決勝戦であった昨年、東京・国立代々木競技場で、栃木ブレックスが川崎ブレイブサンダースに85-79で勝ち、初代王者となった。いまだ延長は行われていないが、決勝戦が同点だった場合は1回5分の延長時限を勝敗が決まるまで行う。
【果たして】
クォーターファイナル(準々決勝)が終わり、セミファイナル(準決勝)のカードが決まった。
・シーホース三河 VS アルバルク東京
・琉球ゴールデンキングス VS 千葉ジェッツ
シーホース三河と千葉ジェッツがホームゲームとなり有利だが、実力伯仲の各クラブ。決勝進出はどのクラブだ。