バスケットボールのW杯アジア2次予選F組でカザフスタンに快勝した日本代表。チームハイの得点をたたき出した八村塁。試合開始後、ホームの勢いに乗るカザフスタン代表相手に内外からシュートを決め日本代表を落ち着かせた渡邊雄太。フィジカルが強みのカザフスタン代表にインサイドでも渡り合った日本代表。
ついに、ワールドカップ2019、そして、東京オリンピックに出場できるかどうかの大一番、ホーム・イラン戦を迎える。なぜ、東京オリンピックへの大一番になるのか、ピックアップ。
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目次
【FIBAワールドカップ2次予選 日本代表スケジュール】
9月13日 カザフスタン×日本
9月17日 日本×イラン
11月30日 日本×カタール
12月3日 日本×カザフスタン
2月21日 イラン×日本
2月24日 カタール×日本
これがアジア2次予選のスケジュール。初戦、アウェーでカザフスタン代表に勝利、そして、イラン代表とホームゲーム。11月末と12月頭はカタール代表・カザフスタン代表とホーム2連戦、2月は中東でのアウェー2連戦。
初戦のカザフスタン戦は15点差をつけ勝利。これで、5位スタートだった日本代表が勝ち点でカザフスタンを抜き、グループFで4位。今後も日本代表がカザフスタン代表、カタール代表に負ける可能性は低いと思われる。そして、1位オーストラリア代表、2位イラン代表はグループの中で頭一つ抜け出ている。そこで、ワールドカップへの分かれ目は3位のフィリピン代表をかわせるかということになる。日本代表とカザフスタン代表の少し前に終わっていたイラン代表vsフィリピン代表はイラン代表の勝利。日本代表がイラン代表に勝たなければフィリピン代表との勝ち点は縮まらない。カザフスタン代表、カタール代表がフィリピン代表に勝てる可能性も低いため、9月のホーム・イラン戦、そして2月のアウェイ・イラン戦にいかに勝てるかがカギとなる。
【2月のイラン戦は厳しい戦い】
初戦カザフスタン戦、第2戦イラン戦はニック・ファジーカスが手術のリハビリのため欠場している。その代わりに、機動力と強さを併せ持つアイラ・ブラウンと高さと上手さを持つ渡邊雄太がニック・ファジーカスのあなを十分に埋めている。来年2月にはニック・ファジーカスが復活し、チームの連携も上がっていてと良いことづくめの様に思うが、そうではない。
渡邊雄太、八村塁、比江島慎の海外勢はそれぞれのチームの契約があり、日本代表戦に参加できない可能性もあり、最悪の想定では海外勢を欠いた状態で、格上イラン代表にアウェイで勝負を挑むことになる。
その状況を想定すると是が非でも、ホームで戦える17日にイラン代表から1勝をもぎとっておきたいのだ。
【イラン代表にリベンジなるか FIBAワールドカップ2次予選】
日本代表がワールドカップに出場できるかのカギとなる「イラン代表」は、世界ランク24位のアジアの強国。アジア競技大会では決勝で中国代表に敗れるも銀メダル獲得。そのアジア競技大会準々決勝で満身創痍の日本代表に襲い掛かり67-93と日本代表にとどめを刺した。FIBAワールドカップ2次予選はリベンジの場でもある。
しかし、その強国イラン代表は2次予選でアドバンテージを得ている。それは、1次予選最終戦・オーストラリア代表対フィリピン代表戦で起こった乱闘さわぎ。この乱闘の結果、オーストラリア代表、フィリピン代表の両国に出場停止の処罰を受けた選手が出ているのだ(詳しくは→バスケ フィリピン代表vs オーストラリア代表 乱闘・退場・未曾有の1人対5人)これにより、9月13日イラン代表vsフィリピン代表(イランホーム)と11月30日オーストラリア代表vsイラン代表(オーストラリアホーム)は、イラン代表が主力を出場停止で欠く相手に対し有利に戦えることになる。
運命の17日イラン戦は現地で日本代表に声援を届けてきます。「日本一丸」
【FIBAバスケットボールワールドカップ2次予選 Window4 カザフスタン戦 日本代表メンバー】
アイラ・ブラウン(琉球ゴールデンキングス)
太田敦也(三遠ネオフェニックス)
竹内譲次(アルバルク東京)
篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)→篠山竜青 熱い司令塔
辻直人(川崎ブレイブサンダース)
比江島慎(ブリスベン・バレッツ)→比江島慎が移籍するNBLブリスベン・ブレッツ
田中大貴(アルバルク東京)→田中大貴 アルバルク東京#24
張本天傑(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
富樫勇樹(千葉ジェッツ)
渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)→渡邊雄太 日本人2人目のNBAプレイヤーは誕生するか
馬場雄大(アルバルク東京)
八村塁(ゴンザガ大学)→八村塁 日本一NBAに近い男
(12名)