4連敗のあとの8連勝で見事ワールドカップを決めたバスケ男子日本代表。その注目の組み合わせが決定。
組み合わせを担当したのは、自身が代表として出場した国際試合31試合全勝負けなしであった、NBAの伝説プレイヤー、ブラックマンバことコービー・ブライアント。「Japan」の札が掲げられ、男子日本代表が組み込まれたグループは、そのコービー・ブライアントが築いた世界最強国アメリカと同じグループE。
予選第3試合、9月5日に早々と世界一への挑戦が決定!!
目次
【FIBAバスケットボールワールドカップ2019 予選グループ組み合わせ】
・グループA
中国(30位)
ベネズエラ(20位)
ポーランド(25位)
コートジボワール(64位)
・グループB
アルゼンチン(5位)
ロシア(10位)
韓国(32位)
ナイジェリア(33位)
・グループC
スペイン(2位)
プエルトリコ(16位)
イラン(27位)
チュニジア(51位)
・グループD
セルビア(4位)
イタリア(13位)
フィリピン(31位)
アンゴラ(39位)
・グループE
アメリカ(1位)
トルコ(17位)
チェコ(24位)
日本(48位)
・グループF
ギリシャ(8位)
ブラジル(12位)
モンテネグロ(28位)
ニュージーランド(38位)
・グループG
フランス(3位)
ドミニカ共和国(18位)
ドイツ(22位)
ヨルダン(49位)
・グループH
リトアニア(6位)
オーストラリア(11位)
カナダ(23位)
セネガル(37位)
【FIBAバスケットボールワールドカップ2019 競技方式】
≪1次ラウンド≫ 2019年8月31日(土)~9月5日(木)
・出場全32か国を、4か国ずつ8グループ(A~H)に分け、各グループで1回戦総当たり戦を行い、グループ毎に
1位から4位を決定。
※1次ラウンドの各国の結果は、以降も持ち越しされる。
・各グループの上位2か国、計16か国が、2次ラウンドに進出。
・各グループの下位2か国、計16か国による、17位-32位決定戦を行う。
≪2次予選≫ 2019年9月6日(金)~9月9日(月)
・1次ラウンドのグループを2グループずつ統合し、4か国ずつ4グループ(I~L)に分け、グループ内の1次予選で対戦が無い国と1回戦総当たり戦を行う。
(A、B→Iグループ / C、D→Jグループ / E、F→Kグループ / G、H→Lグループ)
・各グループの上位2か国、計8か国が、決勝トーナメントに進出。
・各グループの下位2か国、計8か国による順位決定戦は行わず、FIBA公式ルールに則り、9位-16位を決定。
≪決勝トーナメント≫ 2019年9月10日(火)~9月15日(日)
・準々決勝以降の決勝トーナメントは、ノックアウト方式で対戦。
・3位-8位の各順位決定戦も行う。
【日本代表の予選突破はあるか、チェコ代表・トルコ代表の強さ】
FIBAランキング48位の日本代表はヨルダン(49位)チュニジア(51位)コートジボワール(64位)の3ヵ国以外は格上だ。1次ラウンドグループでもアメリカはもちろん、チェコ(24位)トルコ(17位)はランキング上は敵う相手ではない。しかし、ワールドカップ予選で、日本代表はフィリピン(31位)イラン(27位)そして、オーストラリア(11位)に勝利している。
そんな立場の日本代表が、1次ラウンドグループから2次ラウンドに進むには上位2チームに入る必要性がある。グループ1位はアメリカだろう。間違いない。では、2位進出はあり得るのか。同グループの相手を見てみよう。
【チェコ代表(24位)】
過去ワールドカップに4回、オリンピックにも7回出場しているが、チェコになって(1993年にチェコスロバキアがチェコとスロバキアに分離。)からはまだオリンピック・世界選手権出場なし。
しかし、チェコ代表は、田臥勇太、比江島慎、渡邊雄太など当時のベストメンバーで挑んだリオデジャネイロオリンピック予選の最終戦で対戦。71-87と16点差で完敗し、男子日本代表の40年ぶりオリンピック出場に終止符を打った因縁の相手である。
【トルコ代表(17位)】
NBA選手も多く輩出し、2011年のNBAドラフト、1巡目全体3位指名を勝ち取った現・ニューヨーク・ニックスのエネス・カンター。シカゴ・ブルズに復帰したオメル・アーシュク。ミルウォーキー・バックスのエルサン・イルヤソバ。クリーブランド・キャバリアーズのセディ・オスマン。2016-17シーズンFIBAバスケットボール・チャンピオンズリーグの最優秀若手選手賞を受賞したフィラデルフィア・76ersのフルカン・コルクマズと各ポジションにNBA級を揃えたヨーロッパの強豪。2010年自国開催の世界選手権で準優勝に輝いたが、1952年のヘルシンキ以降果たされていないオリンピック出場を目指している。
日本バスケ男子はアメリカはもちろん、ヨーロッパのチームに勝利したことがない。今回の予選は、初戦トルコ代表戦でヨーロッパへの挑戦を、第2戦チェコ戦で過去へのリベンジを、そして、第3戦アメリカ戦で世界における日本代表の現在地をはかる、とても意味のある組み合わせだと思う。日本一丸で挑みたい。