ゲーム1はオーバータイム(延長戦)の末、アウェイであるアルバルク東京が勝利し、後のなくなったシーホース三河。
第四クォーターに失速し、追いつかれてしまったゲーム展開を修正できるのか。
【オフボールディフェンスの徹底・アルバルク東京】
ゲーム2もゲーム1と同様、出だしがかたく、2分を超えても得点は比江島慎と田中大貴の両エース1本ずつ。その後、アレックス・カークとコートニー・シムズのインサイド巨人対決が数本続き、試合に流れが出始める。7分が経ち、12-12から馬場雄大がダンクを決めアルバルク東京の14-12と逆転。馬場雄大、そしてオフボールディフェンスの調子が良い、アルバルク東京。第一クォーターは21-12と9点差で終了。
【金丸晃輔の孤軍奮闘】
第二クォーターもアルバルク東京が先行するも、ミドルレンジのシュートの成功率が上がらず、対して攻守ともに調子が良いのは第二クォーターまで温存されていた金丸晃輔。
第二クォーター残り4:11、金丸晃輔が2本のフリースローを沈め、ついに逆転。
第二クォーター残り01:44、3ポイントシュートを含めシュートが決まり始めた田中大貴が足の負傷で一時退場。33-27、6点ビハインドのシーホース三河は比江島慎のアイソレーション。見事にフリースローを勝ち取る。1本落とし、33-28点、シーホース三河が5点差に縮めて前半終了。
【最大の15点差】
ゲーム2、両チームともオフボールディフェンスが激しく、開始早々、アルバルク東京がボールの無いところで立て続けにファウル。
しかし、アルバルク東京は速攻を2本決め、39-29と10点差をつける。さらにコートニー・シムズのヘルプの遅さに付け込まれ安藤誓哉が得点、12点差。ターンオーバーが止まらないシーホース三河、一方、冷静に3ポイントシュートを決める田中大貴、最大の15点差。アイザック・バッツが最後にフリースローを1本沈め55-41の14点差で第三クォーター終了。
試合時間が5秒も狂っていたり、アルバルク東京のルカHC(ヘッドコーチ)がテクニカルファウルを受けたり、オンザコート1のシーホース三河に外国籍選手が2名いたりと異様な雰囲気の会場。
【比江島タイム】
第四クォーターもシーホース三河のターンオーバーからアルバルク東京の速攻、馬場雄大のダンクで開始。
シーホース三河のディフェンス面ではアルバルク東京・田中大貴のスネイクドライブをいまだ止められず、しかし、シーホース三河のオフェンス面では金丸晃輔、比江島慎で反撃を開始し、比江島慎の絶妙リバースショットなどで徐々に点差を縮め、残り4分、62-53と1桁に。
さらに、アルバルク東京が5ファウルになるやいなや、比江島慎は連続でファウルをもらいに行き、フリースローを沈め、残り1:14で62-58と4点差。
アレックス・カークがやはりアイザック・バッツのスペースからミドルシュートを決めるが、お返しにとアイザック・バッツがバスケットカウント、ワンスロー。フリースローも沈め、3点差。
安藤誓哉のシュートが外れ、残り25秒、3点差。シーホース三河は3ポイントシュートを決めるしかない状況。任されたのはやはり、エース・比江島慎。
連続のスクリーンを使って放たれたシュートはリングへと沈み、64-64、見事同点、会場は総立ち。これぞ、比江島慎を見せつけた。
最後の10秒間、アルバルク東京の全てを任された田中大貴のシュートを比江島慎がブロックショット。ゲーム1に続き、2日連続のオーバータイム(延長)へ。
【オーバータイム(延長戦)】
オーバータイムに入っても、比江島タイム。早速の比江島ステップで逆転。馬場雄大の鋭いドライブを読み切るも、ディフェンスファウルでフリースローを与え、再逆転を許した金丸晃輔。お返しにと3ポイントシュートを沈め、冷静な男・金丸晃輔が小さくガッツポーズ。
しかし、アルバルク東京のアリウープ、5ファウルからのフリースローで73-71と2点ビハインドのシーホース三河。残り15秒、ゲーム3へ望みをつなぐ比江島慎の3ポイントシュートが外れ、アルバルク東京がファイナル、横浜アリーナ行きを決めた。